ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

2人共に「ストレスが溜まる。」と話していた

2025年01月10日 | スポーツ関連

昨年末、イチロー氏と松井秀喜氏との対談が放送されていた。自分は、選手時代から松井氏の大ファンだが、イチロー氏は余り好きでは無かった。ファンの方には申し訳無いが、「俺って素敵だろ。」という"キムタク相通じるナルシシズム言動数々"がどうにも鼻に付いたからだ。でも、近年の彼の言動からはそういう所が薄まり、比較的自然体なのが良い。年齢を重ねた事で、人間的に丸くなって来たのかも知れない。

日本球界メジャーの両方を経験した。」という共通点を持つ2人だが、対談の中で非常に興味深い遣り取りが在った。

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松井氏:今のメジャーの試合見て、ストレス溜まりませんか?

イチロー氏:溜まる溜まる。滅茶滅茶溜まるよ。まあ、退屈野球

松井氏:打順の意味とか、薄れちゃっていますよね。

イチロー氏:其れ其れの役割みたいのが、全く無いもんね。怖いのは日本が何年遅れかで其れを追って行くので、危ないよね。此の流れは。目で見える情報をインプットして、そうなのかって。或る意味で洗脳されてしまっているよね。選手の気持ち、メンタルデータ反映されない訳で。『目に見えない事で、大事な事は一杯在るのにな。』って。でも、皆、其れ(データ重視)を遣るから、其処の勝負みたいに成っちゃって。
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「より高いレヴェルで、自分を試してみたい。」という強い思いが在って、メジャー挑戦した"で在ろう"2人。そんな彼等だからこそ、"メジャー至上主義"とは言わないも、「日本球界よりも、メジャーの方が良い。」的な思考根底に在るのかと思っていただけに、よもや"ハリー"の様なメジャー批判が飛び出すとは予想外だった。


幼き頃より「メジャー=選手個々のパワーで押し出す野球。日本球界=選手個々が異なった役割を持ち、将棋の様に戦略的に闘う野球。」というイメージが在った。体格面での向上も在り、日本球界も昔と比べるとパワー野球に推移して来てはいるが、其れでも根底に「選手個々が異なった役割を持ち、将棋や碁の様に戦略的に闘う野球。」というのが在るのは変わっていない。そして、自分はそんな日本球界が大好きで、メジャーに余り魅了されない所以でも在るのだ。

今のメジャーの野球はデータ重視が行き過ぎてしまい、選手個々が自身の役割を考える事無く、又、自身の"感性"よりもデータを盲信してプレーしているので、見ていて非常にストレスが溜まる。」と2人は考えている様で、イチロー氏は「そういう流れが今後、日本にも出来上がってしまう事を懸念している。」訳だ。

データ分析は非常に重要な事だけれど、データ至上主義に成ってしまい、頭でっかちなプレーに終始してしまうと、選手達は結局"自縄自縛状態"に成ってしまい、見ている側も面白く無いだろう。「自身の感性を第一に考えた上で、データ分析結果を参考にする。」というスタンスが、選手達には必要。


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