ミステリー関連の年間ブック・ランキングで、自分が注目しているのは「本格ミステリ・ベスト10」(発行元:原書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(発行元:文藝春秋)、そして「このミステリーがすごい!」(発行元:宝島社)の3つ。其の全てが発表されたので、紹介させて貰う。
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「2025本格ミステリ・ベスト10【国内編】」
1位: 「地雷グリコ」(著者:青崎有吾氏)
2位: 「ぼくは化け物きみは怪物」(著者:白井智之氏)
3位: 「六色の蛹」(著者:櫻田智也氏)
4位: 「伯爵と三つの棺」(著者:潮谷験氏)
5位: 「永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした」(著者:南海遊氏)
6位: 「サロメの断頭台」(著者:夕木春央氏)
7位: 「少女には向かない完全犯罪」(著者:方丈貴恵さん)
8位: 「黄土館の殺人」(著者:阿津川辰海氏)
9位: 「冬季限定ボンボンショコラ事件」(著者:米澤穂信氏)
10位:「案山子の村の殺人」(著者:楠谷佑氏)
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「2024週刊文春ミステリーベスト10【国内編】」
1位: 「地雷グリコ」(著者:青崎有吾氏)
2位: 「冬季限定ボンボンショコラ事件」(著者:米沢穂信氏)
3位: 「禁忌の子」(著者:山口未桜さん)
4位: 「檜垣澤家の炎上」(著者:永嶋恵美さん)
5位: 「法廷占拠 爆弾2」(著者:呉勝浩氏)
6位: 「ぼくは化け物きみは怪物」(著者:白井智之氏)
7位: 「明智恭介の奔走」(著者:今村昌弘氏)
8位: 「乱歩殺人事件 『悪霊』ふたたび」(著者:芦辺拓氏&江戸川乱歩氏)
9位: 「少女には向かない完全犯罪」(著者:方丈貴恵さん)
10位:「シャーロックホームズの凱旋」(著者:森見登美彦氏) / 「日本扇の謎」(著者:有栖川有栖氏)
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「このミステリーがすごい!2025年版【国内編】」
1位: 「地雷グリコ」(著者:青崎有吾氏)
2位: 「冬季限定ボンボンショコラ事件」(著者:米沢穂信氏)
3位: 「檜垣澤家の炎上」(著者:永嶋恵美さん)
4位: 「少女には向かない完全犯罪」(著者:方丈貴恵さん)
5位: 「伯爵と三つの棺」(著者:潮谷験氏)
6位: 「日本扇の謎」(著者:有栖川有栖氏)
7位: 「法廷占拠 爆弾2」(著者:呉勝浩氏)
8位: 「バーニング・ダンサー」(著者:阿津川辰海氏)
9位: 「ぼくは化け物きみは怪物」(著者:白井智之氏)
10位:「六色の蛹」(著者:櫻田智也氏)
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上記の小説の中で自分が"読了"したのは「地雷グリコ」(総合評価:星4.5個)、「法廷占拠 爆弾2」(総合評価:星3つ)、そして「明智恭介の奔走」(総合評価:星3つ)の3作品だけ。(子供の頃、「『シャーロック・ホームズ』シリーズ」を貪る様にして全てを読破した人間なので、タイトルに惹かれて「シャーロックホームズの凱旋」を読み始めたが、余りに面白く無かったので、早い段階で読むのを止めてしまったという経緯が在る。)「例年に比べると、ベスト10に入った作品の読了率は非常に低い。」と言って良い。
「『本格ミステリ・ベスト10』、『週刊文春ミステリーベスト10』、そして『このミステリーがすごい!』の3つに関して、"同年"で"同作"が1位を獲得した場合、自分は勝手に『"三冠王"達成!』と認定している。」のだが、2011年に「黒牢城」(著者:米澤穂信氏)が達成して以来、「地雷グリコ」が3年振りの三冠王達成となった。
「地雷グリコ」の書評で自分は「上梓されたのが昨年(2023年)11月末と"非常に微妙な時期"なので、"今年の"という対象になるかどうかは不明だが、対象になれば『今年のミステリー関連の年間ブック・ランキング』では、断トツの1位に輝く作品だと思う。内容を理解するのに時間を要するかも知れないが、理解出来れば"衝撃と爽快感"を味わえる事間違い無し!」と"大絶賛"したので、今回、同作が三冠王を達成したのは「当然だな。」という思いが在る。