嘗てのヒット曲を、オリジナル歌手以外の方がカヴァーする事が結構在る。「矢張り、オリジナル歌手が歌った方が良いなあ。」と思う事が多いけれど、中には「結構良いじゃないか。」と思う事も在ったりする。オリジナル歌手としては楠木繁夫氏が歌った「緑の地平線」【歌】よりも、個人的にはちあきなおみさんがカヴァーした方【動画】が好き。
で、最近、偶然では在るのだが、2つのカヴァー曲を耳にした。中々良かったので紹介させて貰うが、桑名正博氏のヒット曲「セクシャルバイオレットNo.1」【動画】を真田ナオキ氏がカヴァーした物【歌】と、堺正章氏のヒット曲「さらば恋人」【動画】を山崎まさよし氏がカヴァーした物【歌】。共に声質等は全く異なるものの、何とも言えない味が在る。
話はガラッと変わるが、昨日飛び込んで来た中山美穂さんの訃報には、心底驚いた。「昨日は大阪公演が予定されており、午前9時台の新幹線を予約していたが、待ち合わせの時間に約束の場所に中山さんが現れず、全く連絡が取れなかった事から、事務所関係者が彼女の自宅に向かった所、亡くなっているのが見付かった。」と言う。54歳という若さ、そして死去が明らかに成る約20時間前に自身のInstagramに投稿されていた文章が「精神的に参っている事を感じさせる内容。」でも在った事から、「若しかしたら、自ら命を絶ってしまったのかなあ・・・。」と嫌な想像をしてしまったりもしたのだが、続報によると「彼女が発見されたのは自宅の浴槽内で、遺書等自殺を思わせる物は見付かっておらず、ヒートショック現象による溺死の"可能性"が在る。」との事だった。
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ヒートショック現象:住環境に於ける急激な温度変化によって、血圧が乱高下したり、脈拍が変動する現象。比較的暖かいリビングから未だまだ冷たい浴室、脱衣室、トイレ等、温度差の大きい所へ移動すると、身体が温度変化に晒さされて血圧が急変する為、脳卒中や心筋梗塞等を引き起こす恐れが在る。日本で年間累計1万人以上が、ヒートショック現象が原因で死亡していると言われ、室内に於ける高齢者の死因の4分の1を占める。
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特に秋から冬に掛けて、注意が呼び掛けられているヒートショック現象。直接的な死因に成らなかった場合でも、「ヒートショック現象によって浴槽内で意識を失い、結果として溺死してしまった。」というケースも、良く見聞する。中山さんの場合、未だ死因等ハッキリしない部分が在るけれど、「ヒートショック現象によって浴槽内で意識を失う。→溺死。」という事ならば、実に不幸な出来事だ。
一般的に「ヒートショック現象が原因での死亡。=高齢者。」というイメージが在ると思う。なので、「54歳の中山さんの死因が、ヒートショック現象が原因の溺死の可能性が在る。」という報道に、少なからずの方が驚いたのではなかろうか。でも、経験上、「若くても、そういう事は起こり得る。」事を、自分は知っている。
今から20数年前だったと思うが、従兄弟の所に初めての赤ちゃんが誕生した。子育てに奔走する娘達を慮って、奥さん(従兄弟の妻)の母親が、泊まり込みで赤ちゃんの面倒を見に来てくれた時の事。で、或る晩、其の母親が赤ちゃんを御風呂に入れていたのだが、赤ちゃんの尋常では無い泣き声が聞こえて来たので、奥さんが浴室に飛んで行くと、浴槽内で母親が赤ちゃんを抱えた状態で亡くなっていた。死因はヒートショック現象による心臓麻痺。母親が確りと抱えていた為、赤ちゃんが溺死する事は無かったのは、不幸中の幸いだったと思う。母親の年齢は50代後半だったので、「こんなに若くても、ヒートショック現象に見舞われる事が在るんだ・・・。」と驚いたし、以降は脱衣室を事前に温めておく等、注意を払う様に成った。
自分の場合、"夢中になって応援した女性アイドル"と成ると山口百恵さん、ピンク・レディー、そして松田聖子さんの3人(2人と1組)だが、TVドラマ「毎度おさわがせします」【動画】で中山美穂さんを初めて見た時に「可愛いな。」と思ったし、好きなアイドルの1人では在った。なので、今回の若過ぎる旅立ちはとても残念。合掌。