ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「豆の上で眠る」

2014年06月01日 | 書籍関連

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行方不明になった2歳年上の姉・安西万佑子(あんざい まゆこ)。真偽境界線から、逃れられない妹・結衣子(ゆいこ)。7あなたの「価値観」を激しく揺さぶる、究極の謎。私だけが、間違っているの?

 

13年前、小学校3年の姉・安西万佑子(あんざい まゆこ)は失踪してしまう。行方が判らない、月日は過ぎ去るが、失踪から丁度2年目の日、近所の神社で姉は発見&保護される。しかし、2つ年下の妹・結衣子(ゆいこ)の心には其の日以降、或る違和感が残り続けた。

 

押さえ付けても、亀裂から溢れ出て来る記憶。そして、尋ねる事が出来ない問い。「戻って来てくれて、とても嬉しい。だけど、ねえ、御姉ちゃん。貴方は本当に、本物の、万佑子ちゃんですか?」。

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湊かなえさんの小説豆の上で眠る」。最初に目にした時、「変なタイトルだなあ。」と思った。「どんな内容なのか?」が、タイトルからは全く窺い知れなかったので。

 

ハンス・クリスチャン・アンデルセン童話慣れ親しんでいるが、「えんどう豆の上に寝た御姫様」という作品は、全く知らなかった。非常に短い作品で在り、尚且つ此方に記されている様に、意味が判る様で良く判らない内容なのだが、此の作品をモチーフにしたのが「豆の上で眠る」なのだ。

 

似た様な作風が続き、マンネリ感を覚えている湊作品。「豆の上で眠る」は「作風を変えなければ。」という著者の思いは感じられるし、実際に一寸違った作風で、先が読みたくなるストーリー展開では在る。

 

だがしかし、肝心な「謎解き」の部分が弱い。全体の3分の2も行かない所で、「謎」は解けてしまったし、其の謎も30年以上前ならば「おーっ!」という驚きが在ろうけれど、今では「使い古された設定だなあ。」と思うしか無いので。

 

総合評価は星2.5個


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