銀幕大帝α

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ミラーズ 呪怨鏡

2017年01月09日 12時16分33秒 | 洋画ホラー
THE QUEEN OF SPADE
2015年
ロシア
93分
ホラー
劇場未公開



監督:
スヴィヤトスラフ・ポドゲイエフスキー
出演:
アリナ・ババク
イゴール・クリフノフ




<ストーリー>
ある日アーニャは、友人のマイヴェイたちと鏡の中から「スペードの女王」という悪霊を呼び出す呪いの儀式を行っていた。すると翌日、マイヴェイがアーニャの目の前で心臓発作を起こし…。

-感想-

こんなにも可愛い娘と綺麗な女房が居るのになんで浮気なんてしちゃったのかね。

これ、家族愛に弱い私にとってもほっこりとしてくるのが、娘の奇行が現れ始め手に負えなくなった母親が、別れた元旦那に助けを求めた事で、仕事で忙しいのに!と渋々娘の所に寄るも「何しに来たのよ!!」と初めは全く相手にされないのですが、父親も怪奇現象を目で確認する様になり幾ら娘から嫌われようとも現に我が子なのですから何か助けられるヒントはないのかと動きを見せた事で、娘が父の頼もしさを心で感じ次第に自分から「パパ!」と駆け寄るようになる所。

やっぱり父親の存在て大きいんだなと、怖い想いをした時に励ましてくれるきちんと話を聞いてくれる父が傍に居てくれるだけで安心出来るものなんだなと、娘の心情を察して温かい目を向け続ける父親の姿には視聴者も彼なら自分の命に代えてでもどうにかしてくれるんじゃないかと期待感を凄く持ってしまうんですよねぇ。

てっきり悪霊を呼び出してしまった子供達だけでどうにかしていく話なのかと思っていたのですが、そういう訳で直接鏡に語り掛けた女の子が一番に狙われていると知った父親があらゆる手段を使って呪いを打ち破ろうと奮闘する父子の愛を描いたホラーでした。

娘が指に着けていた中国製の安物の指輪がキーアイテムとなっていたり、一旦現象は収まるもそう簡単に終わるはずがないと今度は悪霊そのものが娘に取り憑いたり、過去に娘と同じ遊びをやって死んでしまった息子を持つ元医師が協力してくれたりと、展開に無駄と隙がなく、果たして大人達はどのような計画で悪霊を葬り去るのかに楽しみさえも生み出してくれている。
最終的には元医師の考えで行き当たりばったりの無茶な作戦を病院内で実行するのですが、父親も途中で自分の身を差し出したりして、無事に娘の体から悪霊を取り払う事が出来るのですが、その悪霊本体を善意で引き受け家族に「お幸せに」という言葉だけを残して命を散らす元医師の勇敢な決断に感動。
子を失う苦しみをこの家族にも味合わせる訳にはいかないという元医師の優しさか、良い人過ぎて泣けたよ。

これねぇ、単館でもいいし何かの映画祭でもいいし普通に劇場公開しても別におかしくはないしっかりと作られた内容で、ホラーとして一定の水準を保った怖さもあり、目が離せない面白さもありましたよ。
下手なものをロシア映画製作陣は完成させる事は出来ないからねぇ。
だってそんなものを作っちゃうとプーちんさんの謎の力によってスタッフ全員処罰されちゃうんでしょ?
作る側もそりゃ必死だよ(あくまでも個人的なロシアという国に対してのイメージです笑)。

今作の可愛いロシア子役図鑑

友人の誘いに乗って悪霊を呼び寄せてしまう少女アーニャ。

冒頭からこの子可愛いなあと目が引き寄せられ、そっちの楽しみも出てきて表情を特に注目しながら内容と共に追い掛けた。
映画上の設定ではまだ年齢は12歳。
ロシア人女性てナイスバディ的な印象が強いけれども、アーニャも低年齢なのに、このお胸の大きさよ。

後半、悪霊に憑かれたアーニャの目だけが異常に。

他は特に変わらないんだけど、目を少し弄るだけでも悪霊憑きとしてちゃんと表現出来るんだから、こういうちょっとした工夫はホラー映画を撮りたい人の勉強にはなるだろうね。
因みに「スペードの女王」が本性を現した際の画像がこちら。

女王というより骸骨やん。
でも、女王出現の際に鏡をフルに活用した演出は効果的で中々映像に恐さがありましたぞ。

評価:★★★☆
17/01/09DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2017-01-06
メーカー:ニューセレクト

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