銀幕大帝α

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悪党に粛清を

2017年01月30日 20時20分15秒 | 洋画アクション
THE SALVATION
2015年
デンマーク/イギリス/南アフリカ
93分
アクション/西部劇/犯罪
R15+
劇場公開(2015/06/27)




監督:
クリスチャン・レヴリング
脚本:
クリスチャン・レヴリング
出演:
マッツ・ミケルセンジョン
エヴァ・グリーンマデリン
ジェフリー・ディーン・モーガンデラルー大佐
エリック・カントナコルシカ人
ミカエル・パーシュブラントピーター
ダグラス・ヘンシュオールマリック
マイケル・レイモンド=ジェームズポール
ナナ・オーランド・ファブリシャスマリー
ジョナサン・プライスキーン



<ストーリー>
1870年代、デンマークから新天地・アメリカへ渡るも、目の前で妻子を惨殺された男・ジョンの壮絶な復讐劇を描く。

-感想-

マッツ・ミケルセンが嗚咽を上げる。

マッツ・ミケルセンが怒る。

マッツ・ミケルセンが裸足のまま荒野を彷徨い水を求める。

マッツ・ミケルセンが復讐の時を伺う。

そしてマッツ・ミケルセンが感情を抑えながら静かに制裁を下す。

目には目を、歯に歯を、悪党には粛清を!

ライフルを構え淡々と妻子を死に追い遣ったクズを情けなど無用と撃ち殺す。
自身を拷問し兄貴の命を奪った一味一人一人に表情一つ変えず弾を撃ち込んで行く。
これは紛れもなくマッツ・ミケルセンの渋味を追求し、観客に対して魅せる事を基とした作品。

悪に徹したデラルー兄弟。
正義に徹したジョン兄弟。
同じ兄弟でも生き方に対極を示しているのは面白い。
勧善懲悪をはっきりと提示している為、素直にジョンの静かなる行動には共感出来る。
だから余計に粛清していくシーンには気分が高まってしまうのだ。

デラルーの言うがままに抵抗も出来ず泣き寝入りしている町人達。
保安官すらも尻尾を振っている有様。
だが心の奥底では頭にきているのは皆の顔を見れば分かる。
しかし無力な自分達では何も出来ないもどかしさ。
「私達は待っていた。君の様な救世主が現れる事を」
ラストでジョンに向かって投げ掛けた言葉は保安官だけではなく町人全員同じ気持ちだったのだろう。

奴隷の様にこれまで扱われてきたのであろう「姫」と呼ばれていたデラルーの弟の妻マデリンからも助けを受けたジョンは、彼女と共に馬に跨り復讐の地を後にする。
なんともカッコいいラストカットだが、自分的に好印象だったのは映像の色彩美。
昼日中のいかにも西部劇らしい黄色味掛かったスクリーントーンも好きだけど、夜のシーンが本当に美しい。

この「色」を出せた撮影監督には才能を大きく感じた。

評価:★★★☆
17/01/30DVD鑑賞(旧作)
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レンタル開始日:2016-05-03
メーカー:東北新社

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