銀幕大帝α

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ザ・スイッチ

2021年09月04日 00時52分06秒 | 洋画ホラー
FREAKY
2020年
アメリカ
102分
ホラー/コメディ
劇場公開(2021/04/09)




監督:
クリストファー・ランドン
『ハッピー・デス・デイ 2U』
製作:
ジェイソン・ブラム
脚本:
クリストファー・ランドン
出演:
ヴィンス・ヴォーンザ・ブッチャー
キャスリン・ニュートンミリー



<ストーリー>
連続殺人鬼・ブッチャーに襲われた地味な女子高生・ミリー。幸い一命は取り留めるが、翌朝目覚めるとふたりの体が入れ替わっていた。中年男姿のミリーは、自分の体を取り返そうとするが…。

―感想―

イケてない女子高生(という設定)のミリーがもう可愛くて。
モロに僕好みのドストライク。
どうにもそういう学校環境等で「ダメな女の子」扱いされているけれど、決してめげず健気に生きようとする姿に俺は弱いのよね。

「私の膣は24時間営業じゃないのよ」
このヤリマン女が主人公じゃなくて心底ホッとした。

ミリーみたいな子にも大切な友人が居る風景は彼女自身も鑑賞者側にとっても救いではある。
又、その友人達が良い奴なんだわ。
涙腺が緩いおっさんにとっちゃ、困っている仲間の為に捨て身の覚悟で助太刀してくれる優しさに胸がジーンとしちゃう。

そんな同級生や先生からも「意地悪」されるミリーが、殺人に容赦しない男、ブッチャーと体が突然入れ替わったらどうなるのか。
これがもう、可笑しくって、入れ替わってからはずっと笑って観てましたわw
オリジナル音声では観てないのでその辺は比べられないが、吹き替えだとブッチャーは女喋りで動きも乙女。
外見強面のおっさんだから、そもギャップの差に腹筋がヤられる(笑)。

殺人鬼となったミリーは相変わらず、学園や倉庫で殺しまくりに徹しており、その冷徹さは女ターミネーターを彷彿させる。
ミリー役の女優さんとブッチャー役の男優さんが、それぞれでしっかりと性別通りの演技を使い分けている点が本作の面白さであり、最大の魅力だ。

入れ替わりを信じて貰う為の“保険”を入れ替わる前の序盤にしっかりと張っているのも良き。
それが友人含めた3人しか知らない独特なハイタッチの仕方であり、片想いしている男子へ匿名で送った詩であるのよね。
それと「時間を5分進めたら命拾いする」という事前に用意されていた伏線も、好きな男子から言われた言葉として回収するのが乙ですわ。

前述した様に殺人鬼ミリーは何人も殺しまくるけれど、事情を知っている人間しか遺体を見ていない。
だから、ミリーが殺した事にはならず、ブッチャーが殺した事になる、てのは演出として上手く考えられています。

殺しの方法もレパートリーが豊富で、しかもエグい。

エグいけどユニークさも備わっているから、ホラーとしては楽しかったなあ。
一つ(いや、二つか)惜しむ声を上げるとすれば、電ノコを使用した殺人シーン。
肝心の、ザックリ殺る映像が、ない!
撮ったけどカットしたのか、それとも最初から撮らなかったのか。
多分前者だと思うんよね、というのも映像の繋ぎが妙に不自然だった(特に先生を殺るシーン)。
思いっきり見せて欲しかった、てのが俺の本音。

一難去ってまた一難となるラストにも意味があるだろう。
常に助けて貰ってばかりだったミリーが、初めて自分の手で決着を付ける。
か弱い女子から心身共に逞しい女子へと一皮むける瞬間であり、母と姉に今後の彼女自身の生き方にも直結する「私はもう逃げない」という姿勢を見せれたのだから。

評価:★★★★☆
21/09/03DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2021-09-03
メーカー:NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社

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