VENECIAFRENIA
2021年
スペイン
99分
ホラー
R15+
劇場公開(2023/04/21)
監督:
アレックス・デ・ラ・イグレシア
『クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的』
製作:
アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本:
アレックス・デ・ラ・イグレシア
出演:
イングリッド・ガルシア・ヨンソン・・・イサ
<ストーリー>
独身最後に羽目を外そうと、カーニバルで賑わうヴェネチアを訪れたイサと友人たち。ボートに乗ると、奇妙な道化師が同乗して来る。その正体は狂気の殺人鬼だった。
この憎しみは
殺戮でしか癒せない
―感想―
結末が弱い!
ある程度事実を基にして作られたらしいのだが、やっぱこういうキチガイ染みた輩に襲われるホラーは、最後にカタルシスを味わえる映像が欲しいところだわな。
そこまではそれなりに面白く観れてただけに、唐突に終わるエンドに「え!?それで終わり?」と、ある意味呆気ないというか悪い意味で潔過ぎるというか、本音で言うとガッカリしちゃった。
監督がアレックス・デ・ラ・イグレシアだからねえ、そりゃ期待はしちゃうよ、しない方がおかしい。
「観光客は疫病だ!」
この国に観光客が来ない様にするにはどうすればいいか・・・せや!片っ端から殺しまくって”危ない国”だという事を世に知らしめよう!!
そうはならんだろ。
ね、発想自体が狂っていてそこは最高だし、アレックス・デ・ラ・イグレシア監督らしさが初っ端から溢れ出していてワクワクさせられたのだが、問題は動機。
こいつらが狂気へと走った事の発端が、抗議デモしている最中に近付き過ぎて豪華客船に轢き殺されたからやからね。
自業自得じゃねえか。
逆恨みだけで、観光客を公共の場で堂々と殺していたのかと思うと呆れてしまう。
その殺しを「街頭芸」の一つだと思い込み、一斉にスマホ向けて、キャッキャッ♪している観光客の姿が馬鹿丸出しなのであった。
ま、海外旅行も結構だし、異国の地ではしゃいだり騒いだりする気持ちも分からなくもないけれど、行くのであれば、もしかすると何かしらの事件・事故に巻き込まれる心配は一応しとけよ、という監督からのメッセージ性は少なからず含まれているのかもしれないな。
皆が皆、外国人を歓迎している訳ではないのだよ、そういった忠告をひしひしと感じたが、それはそれでラストがなあ、一斉射殺位の驚嘆映像が観たかったよなあ。
評価:★★★
23/10/06DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-10-04
メーカー: クロックワークス
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