COCAINE BEAR
2022年
アメリカ
95分
パニック/ホラー/コメディ
R15+
劇場公開(2023/09/29)
監督:
エリザベス・バンクス
製作:
エリザベス・バンクス
出演:
ケリー・ラッセル・・・サリ
オシェア・ジャクソン・Jr・・・ダヴィード
クリスチャン・コンヴェリー・・・ヘンリー
マーゴ・マーティンデイル・・・リズ
レイ・リオッタ・・・シド
オールデン・エアエンライク・・・エディ
ブルックリン・プリンス・・・ディーディー
イザイア・ウィットロック・Jr・・・ボブ
アヨーラ・スマート・・・リーバ巡査
カユン・キム・・・ベス
ジェシー・タイラー・ファーガソン・・・ピーター
<ストーリー>
FBIに追われた麻薬密輸人が、セスナ機からコカインが入ったバッグを投げ捨てる。その白い粉を食べてハイになった巨大グマが、刑事、ギャング、森林警備隊、観光客たちと遭遇し…。
このクマ、最高にキマッてる。
―感想―
タイトルからして思い切りB級寄りのマニアックさん御用達アニマルものかと思って観てみたら、意外や意外、結構面白かった。
普段は人と遭遇しても温厚なクマさんが、大量のコカインを食べてしまったが為に思考がぶっ飛び凶暴化して、バッタリと出会った人間を手当たり次第に喰いまくる!!
日本でも最近、クマが民家の方に降りて来て住人を襲い大怪我させた、そんなニュースが多々ありましたので、他人事の様には思えない気持ちで観ておりましたけど、んな事より笑いの部分が秀逸過ぎて気持ち全部持って行かれてしまいましたがな(笑)。
このシーン。
ストレッチャーに拘束された状態のまま、頭から地面にズズズズッ!てなるのがツボにハマっちゃいまして腹抱えて笑ってしまった。
ここの救急車とクマとの一連の追いかけっこは本編一番の迷シーンだと個人的に思うわ。
山にばら撒かれたコカインを巡って、様々な人物が登場し、その誰もがコカインベアと遭遇。
時には死んだふりしたり、時にはハイになり過ぎて気絶?したクマの下敷きになったり、全員がその都度、怖い目に遭うてのが笑いとして拍車をかけている様にも見える。
刑事が悪党に向かって銃弾一発放ったら、何故だか手の中指と小指が同時に吹っ飛び
「なんで並んでない指が吹っ飛ばされるんだよ!」
と、冷静にツッコむシーン(画像はこちら)も好き。
その取れた指を拾うも、オチとして可愛いワンちゃんに食われてしまうという、当事者が真顔で「あっ無くなっちゃた」もブラック過ぎるw
ユーモアのセンスが良いよね、随所で光っている。
後、ある意味主役であるコカインベアも愛嬌さ、凶暴さをリアルに描いていて好印象でした。
最終的に、誰が得して終わるのかも見所。
ヒッチハイクして荷台にコカインバッグを置くも、慌ててそれを止める(その荷台には複数の動物が乗っていた為)といった演出もネタ的に細かい。
ラストでは別のハイカーがクマの親子にカメラを向けるも、母親クマがじっとこちらを見ている・・・これは人の味を知った故の、という意味も込められているんだろうな。
グロさは強めであれども、全体的にコミカルさの方が勝っている感じで、アニマルパニックホラーが好きな方なら是非観て欲しい1本。
処で悪党のボス役で名優レイ・リオッタが出演しているのだが、エンドロール前にテロップで「レイ・リオッタに対し心から哀悼の意を捧げます」みたいなのが出て、え!?何時の間に亡くなったん!?て本編のどの場面よりもそこに大きく驚いた、全然知らんかった。。。
評価:★★★☆
23/12/21DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-12-20
メーカー: NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社
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