2023年
日本
78分
ホラー
劇場公開(2023/09/08)
監督:
白石晃士
脚本:
白石晃士
撮影:
白石晃士
音響効果:
白石晃士
出演:
大迫茂生・・・工藤仁
久保山智夏・・・市川実穂
福永朱梨・・・呉見遥
小倉綾乃・・・大倉絢音
梁瀬泰希・・・柳井大輝
南條琴美・・・赤い女/北条琴子
木村圭作・・・鬼村伊三
桑名里瑛・・・珠緒
吉田悠軌・・・吉田悠軌
白石晃士・・・田代正嗣
<ストーリー>
怪奇系ドキュメンタリーを作ってきたプロデューサー・工藤の下に、3人の若者が廃墟で撮影した映像が送られてくる。そこには正体不明の赤い女が映っていた。
あなたの知らない世界が、ここにある――。
―感想―
≪ここからはノーカットでお届けする≫
このテロップが出た瞬間、俺自身に沸き起こるワクワクさんが止まらない!
幾ら強く目を凝らしても繋ぎ目が全く分からず、ワンカット撮影にしか見えん。
白石晃士監督による計算し尽くされた神撮影だからこその編集もスムーズに進んで、こういう奇跡的な映像が生み出されたんだろうな。
このワンカット風展開(同じ場所をループし、いきなり別次元に飛ばされる)は過去の「コワすぎ」でもやっているので、ある意味、監督としてはリブートに近いのかもしれない。
「コワすぎ」ファンなら懐かしいものを感じるだろうし、初めて「コワすぎ」に触れる人なら、おっすげ!と驚かされるかも。
白石監督独特な手法、そして彼ならではの特殊な世界観が広がっている為、ハマる人にはハマるだろうし、ハマらない人には何が面白いのか理解出来ないとなる可能性もある。
けどそれが映画ってもんじゃない。
例えばクリストファーノーラン信者はやたらと持ち上げる作品でも、それ以外の映画好きの中には「つまらん」と感じる者が居る様に、本作も又「コワすぎ」信者の為の映画なんよ。
なぜならば「集大成」と位置付けられているから。
過去作全部鑑賞する位に「コワすぎ」が好きな、いや好きすぎて愛しちゃっているコアなファンには、それはそれは堪らない仕上がり。
俺もコアなファンに入る側だと思う。
数年ぶりの新作に興奮し、変わらずやっちゃってくれましたな!と期待通りな「コワすぎ」ワールド炸裂には賛辞に近い楽しさを、その「ノーカット」以降で大きく感じちゃったもの。
そして「コワすぎ」シリーズにおいて切っても切れないのが、何でそういうキャラクターを生み出せるのよ、てとこ。
本作では、それが「師匠」に当たるのだが、魅力さがほとばしり過ぎて最高だった。
勿論、漢・工藤のイケイケドンドンな無茶っぷりも健在で、工藤のおっさんが金属バット振り回しながら吠える度に笑顔になれるなんて、ああ幸せだなあ(笑)。
過去作ではADだった市川ちゃんは今では立派なディレクター。
昔は度々工藤のおっさんからパワハラ行為を受けていた市川ちゃんでしたが、この数年の間で色んな部分が成長してたよね。
カウンター攻撃を身に付けてたのには爆笑した(工藤のおっさんの悶絶ぷりも含めて)。
余談だが、今作の廃墟として選ばれたロケ地はあの映画と同じ場所だそうです、通りで見覚えのある風景だなと思った訳だ。
評価:★★★☆
24/01/09DVD鑑賞(新作)
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