DE USKYLDIGE/THE INNOCENTS
2021年
ノルウェー/デンマーク/フィンランド/スウェーデン
117分
サスペンス/ホラー/ファンタジー
PG12
劇場公開(2023/07/28)
監督:
エスキル・フォクト
脚本:
エスキル・フォクト
出演
ラーケル・レノーラ・フレットゥム・・・イーダ
アルヴァ・ブリンスモ・ラームスタ・・・アナ
サム・アシュラフ・・・ベン
ミナ・ヤスミン・ブレムセット・アシェイム・・・アイシャ
エレン・ドリト・ピーターセン・・・アンリエッタ
モーテン・シュヴァルトヴェイト・・・ニルス
<ストーリー>
不思議な能力を持つ少女・イーダと自閉症の姉・アナは、同じ団地のベン、アイシャとサイキックパワーを高めていく。だが、遊びの時間が次第にエスカレートし…。
大人には、秘密
―感想―
どうやら大友克洋先生が描いた漫画『童夢』からインスパイアされた作品らしい。
残念ながらその漫画を読んだ事が無いのだが、ネットでストーリー概要をちょっとだけ読んだらサイキックを題材にしている点も含めて所々で似た様な箇所があった。
まあそれはそれで良いとして、本作の子供達は何故そのようなパワーを身に付けたのか、その点での匂わせがなかったので釈然とはしないし、無垢な子供が何の罪の意識もなく悪戯というより最早犯罪な行為をやらかしまくるので観てて憂鬱な気持ちになってしまう。
流石に猫を階上から落として、頭踏みつけプギャー!しちゃうのは胸糞マックスだよ(-_-;)
大人同士のサイキックバトルなら、それやれ!と楽しめたのかもしれないが、善悪の判断が乏しい子供による怒りの感情だけで親を巻き込み殺し合いに転じていく様に「ちょーおもしれえ♪」といった気持ちにはならんだろ、そうなる人は一度自身の精神状態を確かめた方が良い。
結果的に自閉症を患っている姉が最強、という形で落ち着くのも、なんだかなあと思う訳で。
子供を主役に持ってくる事自体は別段悪くはないかもしれない、只、ここまで救いようのない話にする必要があったのか、そこに俺としては首を捻るしかなかった。
一種のホラー作品としては形こそ完成されているが、決して何度も観たくなる内容では無いなと、観終えた後じゃなく、観ている間ずっとそんな事思ってた位にジャンル問わず子供を扱った映画の中では気分を強く害してくるキャラクター設定とストーリー構成だった。
子役たちの演技が抜群に上手いてのも、逆に悪い方向の考えへと導かされていた様な気もする。
兎に角、死について無関心な所に子供だから許される、病気だから許される、そんな賛同し難い空気にさせちゃっている事に悲しい感情だけしか湧き起らない。
子供は時には残酷だ、と笑って済まされない話なんだよなあ。
これ好き!とは嘘でも言えんですよ。
評価:★★★
24/01/23DVD鑑賞(新作)
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メーカー: 松竹
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