CHROMESKULL: LAID TO REST 2
2011年
アメリカ
93分
ホラー
R18+
劇場公開(2023/08/18)
監督:
ロバート・ホール
『クロムスカル』
製作総指揮:
ロバート・ホール
脚本:
ロバート・ホール
編集:
ロバート・ホール
出演:
トーマス・デッカー
オウェイン・イオマン
ミミ・マイケルズ
クリス・ネルソン
ゲイル・オグレイディ
ブライアン・オースティン・グリーン
ダニエル・ハリス
アンジェリーナ・アルマーニ
ジョナサン・シェック
ニック・プリンシピ
<ストーリー>
サバイバルナイフで人間を襲う様子を撮影し、そのビデオを警察に送り付ける連続殺人犯・クロムスカル。狂気の殺人鬼はひとりではなかった…。
―感想―
ホラー映画の2作目は大概質が落ちるてのを本作でも払拭出来なかったか。
おっπポロリのエロさが付け足され、クロムスカルが使用する武器は寄り凶悪な物(手裏剣タイプ)になった2作目だが、展開が所々でもたついているし、作品の要であるゴア描写も確かに前作以上の過激さにはなっていたものの、見せ方がなんか中途半端なんだよね。
物語的には1作目の終わりからの完全な続き。
瀕死の状態となっているクロムスカルを謎の集団が引き取り、手術によって蘇らせていく。
だがその謎の集団が何者?という感じで、最後まで一切説明が無いのはいかがなものかと。
クロムスカルの右腕風な存在を示していた男は、突然胸にタトゥーを入れ頭をスキンヘッドにし、新調した銀マスクで第2のクロムスカルになろうとするも、ボスと崇めるクロムスカルから直々に「てめえは用無しだ」と言われ、挙句勝手な暴走行為がクロムスカルの気に障ったらしく、「ごめんなさい」と叫びながら首チョンパされる有様。
一体何がしたかったんだお前は、ですよ。
1作目で生き残った女性(主人公)が開幕早々に惨殺され、代わりに同じく生き残っていたもう一人の青年にその主役の座を譲る。
前作の終盤に初顔出し、ほんの脇役に過ぎなかった青年に今度はスポットライト当てるなんて粋な計らいじゃねえの、とその点は良かったんだけども。
その青年と、序盤に誘拐された失明寸前の女性が檻の中で監禁され、脱出を目論む終盤戦でも、目が見えにくいという設定がまるで活かされてないのと、ほぼ明かりの無い中でごたごた起こしているから映像が見辛いのなんのって。
折角前作同等か、それ以上の精巧に造られたゴア描写をはっきりと観られないのは、もどかしい勿体なさ。
決してつまらなくはないのだが、色々と惜しい仕上がりの2作目になっちゃったなと思った。
エンドロール後に、クロムスカルの妊娠した嫁?が警察署内で刑事から「ヤツはモンスターになってしまったんだ」と言われ、自暴自棄になり拳銃自殺するシーンも良く分らん、いやそれわざわざ後付けする程必要か?
ハリウッドの人波に溶け込むかのように悠々と歩み続けるクロムスカルの姿をラストで映す中で、まだまだ彼の死の道楽は終わっちゃいない、そんなニュアンスを残していたし、彼を取り囲む崇拝者、集団の正体等を明確にするのにも、次作で描こうと思えば可能ではあるのだが、どうやらこのシリーズを撮った監督さんは2021年に亡くなられているという別にショッキングでもないニュースが鑑賞後にネットで調べたら目に飛び込んできた。
なんだよ、3作目以降の製作に期待が全く持てなくなっちまったじゃねえか、残念。
評価:★★☆
24/01/20DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2024-01-06
メーカー: アルバトロス
関連作:
『クロムスカル(2009)』
『クロムスカル リターンズ(2011)』
切り株画像はこちら