著者 :遠藤達哉
出版社:集英社
ストーリー概要:
名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者! “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!
最早説明不要!
令和を代表する漫画の一つですね。
漫画はおろかアニメ版も世界的に大人気となっており、劇場版も大ヒット。
様々な分野でも展開されております。
正直に言わなくとも、滅茶苦茶面白い!
偽りの家族とはいえ、よくこんな特殊な人物ばかりを考え付いて、家族構成にしたなと感心させられる。
チチが所属する組織、ハハが所属する組織、それぞれが精悦部隊で成り立っているから、大人は皆強い、だからバトルでは圧倒的な画力で読ませてくれる。
逆に、娘アーニャは幼女なので、心が読める能力はあっても、大人を倒せる力はない。
なので、あくまでもチチとハハとの間に立ち、家族の仲を取り持つという役割。
個人的には、アーニャの学園生活エピソードが超好き。
次男(ダミアン)と仲良くなるという任務(プランB)がある為、割と口での対立はあるものの、徐々に心が打ち解けていく様が可愛すぎる。
2人の犬猿の仲なれど、ダミアンがアーニャに対して恋心を抱くも、それを悟られないよう、ツンツンしちゃうのが面白いし、笑ってしまいます。
子供ながらも考えはしっかりとしている為、2人の駆け引きにも似たやり取りこそ、この漫画の醍醐味と言っても良いでしょう。
チチ(ロイド)のスパイ活動の優秀さ、ハハの家族を守る為、状況によっては鬼人と化し身に付けた戦闘スキルで敵を打ちのめしていく姿は痛快。
もう一人(一匹)の家族、モフモフの犬ボンドの癒しも忘れてはいけない。
3人と1匹が国同士の対立を防ぎ、アーニャが世界を平和にするのだ!
時には殺伐とした話が展開され、合間にアーニャの努力と変顔と天使の寝顔を見せる事で、一気にほのぼの雰囲気に。
この辺の、動と静のバランス感覚にも卓越されたこの漫画は、泣けるエピソードはしっかりとあるし、大笑いに振り切ったエピソードもあったりと、全く飽きさせない作りは実に素晴らしい。
今から何か漫画を読んでみようかなと、思っている人が居るなら、迷うことなくこの『スパイファミリー』をおススメします。
2024年3月時点で13巻まで発売中!
ストーリー・・・5
キャラクター・・・・5
お色気・・・0
残酷さ・・・3
絵の上手さ・・・5
総合・・・5
(5段階評価での独自採点)
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