カルロタ・ペレダ
カルロタ・ペレダ
ラウラ・ガラン・・・サラ
最高の夏、じゃない。
殺すか、見殺しか。
―感想―
色んな意味でデブ専必見作。
そりゃね、常日頃から自分の容姿を馬鹿され、いじめられ続けられている傍から異性が優しさを見せてくれたらコロッといくのは当然な訳でして。
だがその異性が、いじめっ子達を痛めつけ、殺そうとしていたら、どうしますか!?てことよ。
俺?俺なら見て見ぬふりだわな(ゲス顔)。
ざまあみろwwて思う方が普通なんだけど、けど!心の片隅では良心の呵責に苛まれるのも確か。
本作の主人公サラは葛藤の末、己の良心に従った、その結果があれ。
これから本作を観るという方は、完全にパニック状態となったサラの姿を温かい目で見守ってあげてください。
でないと、ちょっとイライラするかもしれません(笑)。
にしてもあの殺人鬼は良くサラをお姫様抱っこ出来たよな、相当重いぞ彼女。
殺人鬼がもし真っ当な人間だったなら、サラと結婚して、肉屋を受け継げよて思ったわ、重たいのを持ち運び出来る力はありそうやから、天職だろうに。
序盤に母親がサラに向かって「狩りにいきなさい」と言うシーンがある。
サラはそれが面倒臭いのか、それとも興味ないのか、無言のまま。
俺はサラの態度を観て、狩りそのものが好きではない、お父さんみたく上手く出来ない子なんだな、その程度の認識でこのシーンを受け流していたのだが、実はここすっげえ重要だった。
本当は猟銃の扱いが凄く優秀、言うなればサラにとっての特技だったてのがクライマックスにて分かるのよ。
この伏線の回収は上手い。
要するに狩りが上手いから逆に行っても退屈なだけで、だからお母さんの言葉に耳を貸さなかったんだなと。
てっきりどさくさに紛れて、いじめっ子を撃ち殺し、気持ちがせいせいした、といった終わり方になるのかと思いきや、まさか「あれ」をピンポイントで撃ち抜いてたとはね。
並大抵の腕前ではあれは不可能、人は見かけによらずとはこういうのを言うんだろうなあ。
いじめっ子達は、サラの勇姿を直接その目で見たのだから、もう今後、サラ自身にちょっかいを出す事はないだろう。
どんな過酷な人生を送っていても、正義感は捨てなかった。
サラは自分にとっても、正解といえる選択を果たしたのである!!
ラスト、重量級のサラを乗せて荒野を走るバイクも何処かしら彼女の正義感を称えるかのように嬉しそうな音を出していたのが印象的だった。
サラ役の女優さん、痩せたらそれなり美人になりそうな気もする。
評価:★★★☆
24/03/09DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2024-03-06
メーカー: アルバトロス