銀幕大帝α

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ブラック・フォン

2022年11月08日 18時39分39秒 | 洋画ホラー

THE BLACK PHONE

2021年

アメリカ

104分

ホラー/サスペンス

PG12

劇場公開(2022/07/01)

監督:
スコット・デリクソン

『ドクター・ストレンジ』
製作:
ジェイソン・ブラム
スコット・デリクソン
脚本:
スコット・デリクソン

出演:
メイソン・テムズ・・・フィニー
マデリーン・マックグロウ・・・グウェン

<ストーリー>

マジシャンだという男に拉致され、地下室に閉じ込められた少年・フィニー。すると突然、黒電話のベルが鳴り、死者からのメッセージが聞こえてくる。

密室に鳴り響く、「死者からの電話」

―感想―

黒風船って、ペニーワイズの模倣犯かよ(笑)。

殺された子供達の恨みが相当強かったから、復讐という形でフィニーに託したのだろう。

それが線の切れた鳴らないはずの電話へと憑依?し、幾つものアドバイスを与えた結果フィニーは悪に勝つ事が出来た、精魂と精根による正に奇跡の生還であった。

その殺された男の子達以上に強さを発揮していたのが兄妹愛。

いじめられている兄の助太刀に相手へと立ち向かったりと何かと勇敢で兄想い。

更に妹には特殊な力も備わっていた、てのが本編にとっての重要さを兼ねており、行方不明となった兄を見付けられないかと力に願い頼る姿に健気さがあって良い子だなあと。

こんなにも可愛らしく、兄を最も大切にする娘にベルトで尻叩きする親父にひっでえなおい!と怒りを覚えたのだが、父は父で娘には母の様な事になって欲しくない、そんな気持ちから焦りに勝てず酒の酔いに任せて体罰にでてしまったのでしょう。

ラストで兄妹に駆け寄って「すまない」と膝をつき号泣する親父を観てたら、俺は許したわ。

特殊な力を持つ妹が居た事、先に殺された犠牲者が居た事が、良い方向に転がり助かったのは確かなので、フィニーはある意味ツキがあったと言ってもいいかもね。

その点、最初の犠牲者は、そういう死者からの「助け」の様なものはなかっただろうから、心細いまま惨たらしく殺されたんだろうなと思うと胸が痛くなる。

それぞれの恐怖に苛まれるフィニーにとっては有難い「優しさ(アドバイスなり、妹の頑張りといった部分)」、それが集中する後半の流れに感動しまくりでした。

壁の先にあったドアからは出られない冷凍庫の中にあった肉を、そこで使うのか!と、床に掘った穴等も同じく無駄な労力で終わらせず、反撃に活用していくのは演出として上手い。

評価:★★★☆

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メーカー: NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社

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