FIRESTARTER
2022年
アメリカ
95分
ホラー/サスペンス
劇場公開(2022/06/17)
監督:
キース・トーマス
製作:
ジェイソン・ブラム
原作:
スティーヴン・キング『ファイアスターター』
音楽:
ジョン・カーペンター
出演:
ザック・エフロン・・・アンディ
ライアン・キーラ・アームストロング・・・チャーリー
シドニー・レモン・・・ヴィッキー
<ストーリー>
不思議な能力を持つ少女・チャーリーは、その力を軍事利用しようとする秘密組織から追われる身に。父・アンディはチャーリーを連れて逃げ出すが…。
―感想―
ドリュー・バリモア版は観ていないので実質本作が初見。
観て思ったのはチームを家族に置き換えた『X-MEN』だなと。
普通の一般人からしたら、とんでもねえ家族ですよ。
けれどもそんな特殊な力を持っている事を隠し続け、ひっそりと暮らしたいだけだったのに、力を利用したい組織につけ狙われるんですよねえ。
見方によれば家族の仲を組織のせいで切り裂かれてしまう悲しい話。
父と母とは違って、力を制御出来ない娘のチャーリーの苦悩にも同情を覚えてしまう。
家族の愛の崩壊が怒りを生み、怒りが暴走を生む。
終盤で起きる施設内でのチャーリーによる力をフル発動させた虐殺は見所ではあるが、どう見ても製作スタッフが火炎放射器使って火あぶりにしているというのを想像出来てしまうのが残念。
この辺、もう少し予算掛けて演出して欲しかったなあ。
逆に車中で施設職員を体半分丸焦げにしてしまう所は造形の良さも手伝って相当エグイものになっていた。
最後は予想範囲内。
この流れだと2人は絶対、手を取り合うわと思っていたらその通りになった。
幾ら人間離れしたスーパーヒーローとは言え、まだまだ年齢的には幼く、独り立ちは不可能な少女。
自分を守ってくれる同種が居る、居ないでは、これからの生き方も大分変わるだろうから、仲違いを解消させ味方に付けたのは正解と言えるだろう。
果たしてチャーリーにとっては誰にも邪魔されない幸せな未来が先にあるのか、その辺ちょっと考えさせらるラストシーンだった。
今作の可愛い子役図鑑
チャーリー役のライアン・キーラ・アームストロングちゃん。
力を暴発させてしまい、泣きじゃくるシーンとか、場面毎の感情の出し入れに上手さを感じた。
引っ掻かれた驚きで燃やされてしまう猫ちゃんのシーンは動物好きな人だと強い衝撃を受けるだろうリアルな描写なのだが、ここでも無意識で燃やしてしまった事に対する後悔、悲しみといったものがチャーリーの表情に強く表れていて演技そのものには引き込まれる。
評価:★★★
22/11/07DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2022-11-02
メーカー: NBC ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社
関連作:
『炎の少女チャーリー(1984)』(同一原作(ドリュー・バリモア主演))