VIRUS-32
2022年
アルゼンチン/ウルグアイ
90分
ホラー
劇場公開(2023/01/06)
監督:
グスタボ・エルナンデス
出演:
パウラ・シルバ
ピラル・ガルシア
ソフィア・ゴンサレス
ダニエル・エンドレール
<ストーリー>
ウルグアイの首都・モンテビデオで謎のウイルスが発生。勤務先のスポーツジムにいたイリスと娘のタタは、生き別れてしまう。途中、イリスは生存者夫婦のルイスとミミに出会うが…。
―感想―
なんか久しぶりに面白いと思えるゾンビ映画を観たな、と。
只、荒い部分もあるのよ、何でパパが瀕死の状態でそこに居たのかとか、そもそもこの家族の関係どないなっとんねんとか。
感染者が爆発的に増殖した経緯も描かれていないし、そういった説明するべき要素を尽く省いているので、モヤッとはするんだよねえ。
だけども感染者に追い掛け回されながらも、どうにかして建物内から脱出出来ないかと模索する様には、密室型としての逃走経路が少ない点を踏まえた一定の緊張感を保っており、結構ハラハラさせられた展開。
暗がりで行動を起こすのが続くのが難点かな。
母と娘が離れ離れになっている為、上手い事再会できるのかという不安、ボイラー室で既に燃えカスと化した少女の遺体を母が見つけた時の絶望、良い塩梅に感情を揺さぶってくる。
タイトルにある「32」は、感染者が人間等を攻撃した直後に(理由は不明だが)動きが止まる秒数。
これも一部の緊迫した状況に上手く働いていて、恐怖感に繋がる面白さとなっていた。
初め能天気っぽい母親に見えたが、大事な所でしっかりと考えを生み出してピンチを切り抜けていくのは意外だったなあ。
感染者の弱点は「泳げない」。
なので、船に乗って海へ逃げる事を選択して映画は終わるが、直前に感染者がその弱点を克服したかのような描写が入るので、もしかすると安全な場所は無いんじゃないのかと想像を掻きたてられてしまう。
更に、気になるのが感染者の女性から生まれた男児。
連れて行く事を選んでいたけど、ほんまにその子は大丈夫なのか?と、それが一番気掛かりちゃあ気がかりではありましたな、何か暗い未来しか見えてこない、そんなエンディング。
評価:★★★
23/04/16DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-04-05
メーカー: アット エンタテインメント