2022年
日本
83分
SF
劇場公開(2022/09/09 )
監督:
田口智久
演出:
田口智久
絵コンテ:
田口智久
原作:
八目迷「夏へのトンネル、さよならの出口」
脚本:
田口智久
声の出演
塔野カオル ・・・鈴鹿央士
花城あんず ・・・飯豊まりえ
加賀翔平 ・・・畠中祐
川崎小春 ・・・小宮有紗
浜本先生 ・・・照井春佳
カオルの父 ・・・小山力也
塔野カレン ・・・小林星蘭
<ストーリー>
過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。ふたりは不思議なトンネルを調査し、欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。
―感想―
予想してたよりもキャラクターデザインが超好み。
ヒロインのあんずちゃんは普段無愛想だけど、時折見せる「照れ」の仕草が可愛すぎてムラムラ、じゃなかったキュンキュンしちゃった。
不慮の事故で亡くなったカオルの妹、カレンちゃんの良い子過ぎる所、兄想いの所、妹としては溺愛したくなる所に、そりゃカオルも悲しみを捨てきれないよなあと。
けど、2人の親父、てめえはダメだ!
一家の大黒柱として息子に気持ちは辛くても優しくしてあげるのが父親ってもんでしょうが!
時間を急速に進める不思議なトンネル「ウラシマトンネル」を介して、カオルとあんず、それぞれが必要としている「もの」、それが本当は何かを悟らせ、遂には数年の時を経て心と心が結ばれるシーンにちょっと感動は覚えたなあ。
要は、失ったものに手を伸ばすよりも、今にある大事なもの=人に目を向けろて事よね。
それが未来にある生きていく上での幸せにも結びつくのだろうから。
こういう純愛も悪くない、逆に応援したくなる。
美男美女のキスシーンには嫉妬する俺でも、良かったなお前等!と嬉しくはなった。
キーアイテムはビニール傘とガラケー携帯の二つでしょうか。
この二つが、要所要所の大事な瞬間にカオルとあんずの恋仲を取り持っているという演出に、話の構成上、上手く使いこなしているなと感心させられたね。
哀しみと苦しみを乗り越えたと見える、カオルとあんずのこの先2人で手を繋ぎ歩み進み続けるであろう新たな旅立ちに幸あれ、と願わずにはいられない、そんなラストシーンだった。
評価:★★★★
23/06/03DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2023-06-02
メーカー: ポニーキャニオン