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RANSOMED
2023年
韓国
132分
アクション/サスペンス
劇場公開(2024/09/06)
監督:
キム・ソンフン
出演:
ハ・ジョンウ・・・イ・ミンジュン
チュ・ジフン・・・キム・パンス
<ストーリー>
レバノン内戦下のベイルートで韓国人外交官が姿を消した。やがてその事件が忘れられた頃、現任の外交官・ミンジュンは、消えた外交官の生存を告げる暗号をキャッチする。
孤立無援の救出ミッションが始まる
―感想―
実際にあった事件を基に映画化したとのこと。
こういう内容だと、大方硬い仕上がりになりそうなものだが、そこは韓国映画て事で、かなり取っつき易いライトな作りになっていました。
誘拐された韓国人外交官、その後消息不明になって数年、皆がその事を忘れていた頃に突如入った電話でのモールス信号。
たまたまその電話を取ったミンジュンが自ら(出世の為に)救出に乗り出す。
現地に入った途端に追われる立場となり、必死になって乗り込んだタクシーの運転手は密入国して働いている同胞。
言葉は通じるから、これ幸いと、無理矢理運転係として雇う。
だがそいつからしたら危険な目に巻き込まれるのはごめんだと、身代金盗んでとんずらしようとするんですね。
ここいら辺はユーモラスな形で描いておりましたが、紆余曲折あって、自然と助け合いの仲に。
そういうのもあって、バディものとしても、友情物語としても楽しめる話へと劇的に変化。
救出するまでにも銃撃戦、救出してからもカーチェイスあり攻防戦あり逃走劇ありと、ありとあらゆるアクションを取り入れ展開に大きな強弱を付けていて目が離せなかった。
必死に帰国ルートを見付ける上で何かと協力してくれたカリムの助太刀もあって、どうにかこうにか国連機に搭乗できる様になったが、その飛行機に乗れるのは2人だけ。
1人は勿論救出した外交官、しかしもう一人は祖国に帰りたがっていたタクシーの運転手か、それともミンジュンか、となりそこでミンジュンが取った行動に全韓が泣いた。
そりゃあ、あそこまで身を危険に晒しながらも共闘してくれた同胞を、じゃあお前残れ、とは言えんわな。
ミンジュンは拘束されるのだけど、直ぐに解放されるという勝算があったからこその選択。
この異国の地で築き上げた強い友情を決して無駄にさせない辺りに、単にめでたしめでたしで終わらせず、深く結びついた絆から来る感動という余韻を残させる韓国映画の良い所が本作にも生まれていましたね。
尺的に132分と決して短い作品とは言えないが、それを気にさせないテンポの良さと、過激なアクション、そして人間ドラマ等の調和が上手く取れた秀作。
評価:★★★☆
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