銀幕大帝α

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いけにえマン

2023年01月29日 17時59分04秒 | 邦画ホラー

2019年

日本

52分

ホラー

劇場公開(2019/10/05)

監督:
中元雄

『帰ってきた一文字拳 ―最強カンフーおじさん対改造人間軍団―』
脚本:
中元雄
撮影:
中元雄
編集:
中元雄

出演:
白畑伸
高江洲波江
齊藤友暁
藤原夢美
茶谷優太

<ストーリー>

外界と隔絶された森で、謎の殺人鬼に追われる若者たちの姿を描き出す。

―感想―

スタッフ全員が楽しんで撮ってるんだろうなあてのが画面からひしひしと伝わってくるわ、だって観ている俺でさえ楽しいもの。

中でも監督自身がルンルン気分でメガホン取っている事が目に見えて分かる。

これだけ名作ホラーのパロディを次々と放り込んでいたらカメラ回してる間ニヤついてしょうがないでしょうよ(笑)。

1時間もない短編だけど、ホラー映画あるあるネタや「悪魔のいけにえ」パクrいやオマージュ、他にも「死霊のはらわた2」リスペクト等、ホラー映画に精通している映画ファンなら、これだけでも十分に満足を得れる内容となっている。

同監督の傑作『一文字拳 序章 ―最強カンフー少年対地獄の殺人空手使い―』本編内で挿入されていたこの「いけにえマン」のCMを観て、興味を持ちレンタル。

全くどんな話なのか知らないまま観ていたのだが、予想の斜め上をいく構成には驚きを隠せなかったし、それ故にワクワクした気持ちも生まれた。

その『一文字拳』で主役をしていた茶谷優太がキーパーソンとして登場しているのだが、彼の持ち味は華麗なアクション。

なので、当然、終盤になると唐突にアクション映画になる、このホラーもアクションもごちゃ混ぜにしている所が堪らなく面白い。

それらをカメラに全て収める事により、「本当」の「パイロット版」を完成させてしまう、加えエンドロールとして採用する、そのアイデアには只々脱帽するだけであった。

「何故倒れた殺人鬼をわざわざ確認しにいくのか?そのまま逃げればいいじゃないか。どのホラー映画もそういう風にするのはパクリでしょ。」

そのパクリを皆が実行するから、場合によっちゃ勝機にも変わる。

監督の皮肉にも似た、ホラー映画あるあるネタをユーモアにして演出する辺りに、俺は愛を感じたね。

ホラージャンルのテイストを固めつつも、実はコメディなんじゃねえのかとも思ったり。

さて本作に続いて、劇場では同時上映ともなった『はらわたマン』を鑑賞予定にしている、期待しかない。

因みに、「映画.com」でのストーリー説明を読んで俺は笑ってしまった。

それがこちら。

『大学生活最後の夏の思い出づくりのため、1台の車で森にやって来た男女4人組。外界と隔絶され電波も通じない環境の中で羽目を外して楽しんでいると、突如として森中に悲鳴が響きわたる。実はこの地は、かつて精神病棟からの脱走者によるチェーンソー惨殺事件があったと噂される死の森だった。姿の見えない謎の殺人鬼から逃げ惑う4人は、キャンプ中の若者たちに遭遇し行動を共にすることに。しかし地獄の孤島と化したこの森で、ひとりまたひとりと命を落としていき……。』

部分的には合っているが、話の流れとしては全然違いますから(笑)。

決して、上記の様な話じゃないです。

じゃあどんな話なんだ?て思うでしょう、それは自分の目で確かめればよろし。

一つだけヒント、レクター博士。

評価:★★★☆

23/01/29DVD鑑賞(準新作)

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メーカー: JIGGY FILMS

関連作:

『はらわたマン(2019)』(同時上映)

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