銀幕大帝α

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秒速5センチメートル

2017年07月04日 20時21分31秒 | アニメ(国内)

2007年
日本
63分
ロマンス/ドラマ/青春
劇場公開(2007/03/03)






監督:
新海誠
『言の葉の庭』
アニメーション制作:
新海誠
演出:
新海誠
絵コンテ:
新海誠
原作:
新海誠
脚本:
新海誠
キャラクター原案:
新海誠
美術監督:
新海誠
色彩設計:
新海誠
音響監督:
新海誠
主題歌:
山崎まさよし『One more time, One more night』
声の出演:
水橋研二遠野貴樹
近藤好美篠原明里(第1話「桜花抄」)
花村怜美澄田花苗(第2話「コスモナウト」)
尾上綾華篠原明里(第3話「秒速5センチメートル」)





<ストーリー>
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。大雪の降るある日、ついに貴樹は明里に会いに行く決心をする。「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」を収録。

どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。

-感想-

山崎まさよしが歌う『One more time, One more night』はこのアニメの為に生まれてきたんだと思った。

圧倒的画力、圧倒的主題歌。

そうなんだよねぇ。
田舎の電車てさ、扉開け閉めする時は先頭の人、もしくは扉付近に立っている人がボタン押さなきゃいけないのよ。
俺んとこの駅もそう。
じっとしてたら「おいボタン押せや!」て後ろのおっさんに怒鳴られちゃったりしてさ、都会人には理解出来ないシステムだよね笑。

監督自らが語っていたけれども、本作は「速さ」をテーマにしている。
それを意識して考え付いたタイトルがこれでしょ。
センス良いよ。

会いたいのに中々辿り着けない。
告白したいのに勇気が出ない。

もどかしい時間だけがゆっくりと流れていく。
状況によっては速く進んで欲しいと願う時もある。
この辺の時間経過の良し悪しを監督は個々の感情を豊かに上手く描いておりますな。

優しさだけじゃ決して幸せにはなれない。
モテモテだったタカキが最後には孤独となる。
初恋だったあの人と踏み切りですれ違い、振り返ってみるも姿なし。
電車の長旅を経てようやく再会を果たし、たった数秒間の降りた遮断機に遮られて最早望み薄しの永遠の別れを経験する。
電車で始まり遮断機で終わるてのが皮肉的な効果を生み出しておりますよ。
最後に一瞬だけだが一目見れただけでも彼にとってはそれが納得のケジメか。
フッと口元が笑う描写にタカキなりの切なさと、これからの新たな歩みに心切り替える逞しさを客観的に感じさせる、本編の集大成なるものがこの1点に綺麗な形で纏められているように思え、ジンワリとした余韻を残させるシーンになっていた。

青春こそが恋の始まり。
恋の終わりこそが人生の再出発。

儚く辛く残酷、だけどそれが生きているという証拠よ。

評価:★★★☆
17/07/04DVD鑑賞(旧作)
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メーカー:娯楽TV(アートポート)

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