伝統の100年 進取の100年
日本美術展覧会(日展)鑑賞の為 久しぶりの
天王寺公園行でした (大阪市立美術館)
日本画・西洋画・彫刻の3部制で始まり
昭和2年の第8回帝展からは 美術工芸分野を加え
昭和23年の 第4回日展からは 書が参加し
総合美術展となりました
日本美術展覧会(日展)は文部大臣牧野伸顕により
「我が国も公設の展覧会を開き文明国として
世界に誇れるような 芸術文化を
育成しようではないか---」と
上野恩賜公園にて 明治40年に
第1回文部省美術展覧会(文展)が開催され
その後は
帝国美術院展覧会(帝展):1919年-1935年
文部省美術展覧会(新文展):1936年-1944年
そして昭和33年からは 民間団体として
社団法人日展を設立して 第1回日展を開催され
昭和44年に改組が行われて今日に至っています
つまり文展を礎とし 時代の流れに沿って
「帝展」「新文展」「日展」と名称を変えながら
100年の歴史を刻んできたわけですね!
また 99年間にわたり東京上野の東京都美術館で
開催されてきた 日展は100年目を
迎える節目の年である2007年からは
東京・六本木に開館した 「国立新美術館」に
会場を移し新たなスタートを切りました
小生等は 学生時代(東京在住)仲間達と
あの東京上野の東京都美術館で
朝から長時間に渡り 疲れを知らない様な雰囲気で
鑑賞した頃が 懐かしい思い出となりました
大阪市立美術館 では
平成20年2月23日(土)~平成20年3月23日(日)迄
開催され 合計599点の作品が 陳列されています
(日本画90点 洋画100点 彫刻53点
工芸美術70点 書286点)
また 1階美術ホールでは 日展出品作家による
作品解説(各部門別)も行われています
*3月中旬以降の予定は以下の通りとされています
3月11日火) 午後2時- 書 江口大象(日展会員)
3月12日水) 午後2時- 彫刻 九後稔日展無鑑査)
3月13日木) 午後2時- 洋画 池田清明(日展会員)
3月14日金) 午後2時- 書 大河内仙嶽(日展会員)
3月18日火) 午後2時- 彫刻 磯尾隆司(日展特選)
3月19日水) 午後2時- 日本画 山下彰一日展会員)
3月21日金) 午後2時-工芸美術 永澤永信
(日展会員)
小生も また機会があれば 再度 先生方の
御高説を拝聴致したいと思っています
![小諸日記](http://eco.goo.ne.jp/sitemap/img/bn_komoro.gif)
茶臼山本邸庭園(慶沢園)
日本美術展覧会(日展)を鑑賞後には
大阪市立美術館に隣接し 早春に相応しく凛とした
茶臼山本邸庭園を 散策されるのも
一計かと思います
伏見宮貞愛親王の命名による 慶沢園は
明治41年木津聿斎の設計小川治兵衛の作庭による
林泉回遊式 日本庭園で
大小3つの島が浮かぶ池の周囲の林間には
全国各地から 名石・名木等が
集められたそうです
大正10年に住友家から隣接する 茶臼山とともに
大阪市に寄贈され一般に公開されています
昨今は「大阪のええとこアンケート」でも
トップクラスで わたしの大阪 ここが好き!
---とされ かなりの人気を評しています