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ソンディは、その中間にある家族的無意識と 宗教の関係 

2021-04-26 08:55:30 | 心理学

ソンディは、その中間にある家族的無意識と 宗教の関係






 

の二つの道を歩んできた。

 

ソンディは、その中間にある家族的無意識の層を発見したのである。

つまり、個人と群衆のあいだに「宗族」を発見したのだ。これは、当然、出ずべくして出でたものである。個人

にしても群衆にしても、だれひとりとして「家族」でなかったものはない。とすると、当然そこにひとつの無意識司が存在(または形成)されるはずである。

 では、その無意識層の中に、ゾンデ″はなにを発見したか?

 かれは、「家族的無意識」と名づける無意識層の中に、特殊な抑圧意識を発見したのである。

 それは、ひと口でいうならば、

  「個人のなかに抑圧されている祖先の欲求が、恋愛・友情・職業・疾病および死亡における無意識的選択行動とたって、個人○運命を決定する」

というのである。

 



 ソンディはこういう。

  「恋愛・友情・職業・疾病および死亡における選択の分析にもとづいて、選択の根源はこの家族的欲求」

 つまり、ひとの、恋愛、友情、職業、病気、死にかたまで、すべて、それらを決定するのは、そのひとのこころの深奥にひそんでいる祖先の抑圧された意識である、というのである。




 これは、個人の運命を形成するこれらの選択行動は、意識的・理性的な考慮の上に立つ決断にょって決定されるのではなく、(もちろん表面的にはそれがなされるが、実際には)選択行動は衝動行為であり、衝動的に選択する無意識的なものによって動かされるのだということである。(ここまではフロイトもほとんどおなじである。フロイトとちがうのは、その衝動が、その宗族-祖先-にふかい関連、かおるというのである)




 それはなにかというと、ひとの運命を決定するものが、抑圧された祖先の欲求ばかりではないということである。それがすべてではないということだ。それは非常に大きな要因ではある、が、そればかりではないということである。

 なぜかというと、密教占星術によれば、運命の「時期」まで決定されているからである。ソンディ理論によれば、「形式」の形成の説明はつくけれども、「時期」が決定される説明はつかない。それは先祖の抑圧意識のほかにも要因、かおるからである。それについてのわたくしの理論と意見はここでは述べない。べつな機会にゆずることにする。かなりに厖大な址となるからである。

ソンディ理論は「平面彬成」(空間)の理論であり、このほかに「立体構成」(時間)の理論かおる。㈲の理論は、ソンディのごとく、心理学的方法でなされるが、時間の理論は数学的方法でなされ、かなりに難解なものになる。これはまたべつな一冊の書物となるであろう。
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「ユング心理学」と名言を紹介!無意識やフロイトとの違いも解説

2021-04-17 09:07:48 | 心理学


「ユング」とは?



ユングは「分析心理学」の創始者


カール・グスタフ・ユング(C.G.ユング)(1875年~1961年)は、スイスの精神科医で心理学者です。フロイトとともに精神分析学を発展させますが、意見の相違から決別し、ユング心理学とも呼ばれる独自の分析心理学を創始しました。

ユングは「集合的無意識」といった新しい概念を創出し、無意識の領域をあきらかにしました。また、独創的な「元型論」を用いて夢や神話などの研究も行い、その専門領域を超えて芸術や文学の分野にも大きな影響を及ぼし、20世紀を代表する思想家として知られています。

「ユング心理学」に関係するキーワード




独自に創出した心理学用語も多いユング心理学について、その代表的なキーワードを紹介します。

集合的無意識(普遍的無意識)


ユングが「発見」した「集合的無意識」(普遍的無意識とも呼ぶ)とは、古代から現代まで人間の無意識に通底する心理構造のことをいいます。それは人間の情緒性の基盤であり想像力の原点であるとされました。そのパターンである「元型」」は普遍的に人間に存在し、時代と場所や、民族によって違った形をととって人間に影響するとされます。

ユングの分析心理学では、相反する自分が意識と無意識にはそれぞれ存在し、意識と無意識の関係は補償的・調和的なものであるとしています。

元型


「集合的無意識」には共通のパターンがあり、そのパターンに人間は無意識に従っているとユングは考え、そのパターンのことを「元型」と呼びました。元型は知覚や認識を導くものであると同時に、本能行動を導く役割も持ち、人間に生得的に備わっているイメージだとユングは説明しています。

また元型は神話や伝説にも現れ、グレートマザーや老賢人のイメージなどが代表的なものだとされます。

タイプ論


ユングは人間の気質について、意識が内部の世界に向かう傾向の強い人を「内向型」とし、意識が外界の世界に向かう傾向の強い人を「外向型」とする2タイプに分類しました。さらに、対象を捉えたり判断するときの傾向から、「感覚型」「直観型」「思考型」「感情型」に心の機能を分け、人間の自己実現の過程をタイプごとに分析しました。ユングはフロイトと決別して8年後に、人間の心理的なタイプを探求した『タイプ論』を刊行し、独自の理論を体系化しています。

ペルソナ


「ペルソナ」とは、元来は古典劇において用いられた仮面のことですが、ユングは人間の外的側面に現れる心理的な仮面をペルソナと呼びました。例えば本来の自己とは違うパーソナリティの仮面を被って周囲に適応しようとしたりすることを「ペルソナ」の言葉を用いて説明します。

ユングはペルソナについてこのように述べています。「ペルソナはわれわれが外界とつきあうための適応の方法である。たとえば、すべての職業はそれにふさわしいペルソナを持っている。ただ危険なことは、人々がそのペルソナと同一化することである。」

アニマ・アニムス


「ペルソナ」とは逆に、自己の内界に現れる側面として、男性的な側面を「アニマ」、女性的な側面を「アニムス」と呼びます。

身体的な性ではない自分のもう一方の性が普段は無意識を構成しており、それが恋人や永遠の男性・女性のイメージ、すなわちアニマ・アニムスとなって夢に現れるとユングは考えました。

影(シャドウ)


ユングは人間が統合された人格として生きるとき、必ず「生きられなかった側面」が存在すると考え、それを「影(シャドウ)」と呼びました。また「影」には個人にとって特有の「個人的影」と、人類共通の「普遍的影」があり、普遍的影は殺人などのような「悪」の概念に近いもの
だとしました。

コンプレックス


心理学・精神医学用語の「コンプレックス」とは、衝動や欲求などのさまざまな心理を構成する要素が無意識に混ざり合って形成された観念の複合体のことを指します。普段は意識の下に抑圧されていますが、現実の行動に影響しているとされます。「コンプレックス」はユングによって一般的な言葉となりました。

フロイトの精神分析においては、幼児期における父親や母親にむかう心理の抑圧を表す「エディエディプス・コンプレックス」が中心に置かれました。

アドラーの人格心理学においては、当初「劣等コンプレックス」を理論の中心に置いており、劣等コンプレックスの克服を通じて人格が発達するという理論が日本に受け入れられました。そのため、「コンプレックス」が「劣等感」を表す言葉として定着しています。












「ユング」と「フロイト」の違いとは?



二人が共通に着目した「無意識」の解釈に違いが起こった


ユングとフロイトは一緒に国際精神分析協会を設立するなど一時は緊密な関係を結んでいましたが、やがてユングがフロイトに絶縁状を送って完全に決別します。そもそも両者の共通点は、フロイトが『夢判断』で発表した、人間の心理や行動には「無意識」が働いているとする精神分析の考え方でしたが、その無意識の解釈に決定的な違いが起こったのです。

ユングはフロイトの「無意識」に対して「集合的無意識」を発見した


フロイトは無意識の領域を「個人の持つ領域」だとしたのに対し、ユングは無意識には「個人的無意識と集合的無意識」の2層があると主張しました。

「リビドー」の解釈と「性欲理論」に相違があった


ユングは「リビドー」を「本能のエネルギー」と解釈しましたが、フロイトは「性的衝動を発動させるエネルギー」としました。その他にもフロイトが問題の原因をすべて性欲にあると考えることについてユングは違和感を覚え続けました。

やがて1911年から1912年にユングが出版した著書『リビドーの変容と象徴』において、ユングがフロイトの性欲理論を否定したことで二人は決別します。フロイトが心理学的な問題の原因のすべてを性欲によるものだとしたことにユングは納得できませんでした。

■参考記事
「フロイト」の「夢」の意味とは?精神分析や心理学も解説

「ユング」と「アドラー」の違いとは?


「ユングの分析心理学」と「アドラーの個人心理学」はアプローチが違う


アドラーは自らの心理学を「個人心理学」と呼び、人の心はその人だけのものであり、外からのどんな力にも左右されず、過去の経験に縛られることもないと説きます。そして過去の経験から発生するトラウマについても認めず、神経症状を未来への目的を持ったものとして設定しました。

それに対してユング心理学は「分析心理学」と呼ばれる通り「分析」に重きを置く傾向があり、目的へ向かうアドラー心理学とはアプローチが違うという側面があるといえます。

「ユング」の名言


最後にユングの名言をその著書から紹介します。
私の生涯のうちで最もすばらしくかつ有意義な会話は、無名の人々との会話であった。

無意識の中にあるものはすべて外界へ向かって現れることを欲しており、人格もまた、その無意識的な状況から発達して自らを全体として体験することを望んでいる。

一般人はあまりにも無意識のままでいるので、決定を下しうる自分自身の潜在能力にまるで気づかずにいる。

控えめな人にとって、攻撃的なところはその人の影になっている。しかし攻撃的な生き方をしている人にとっては、控えめなところがその人の影になる。

われわれが内的人格の欲することや、語ることに従ってゆくならば、苦痛は消える。

生きることは意味があり、そして意味がない。私は、意味が優勢となり戦いに勝つことを切望している。

本当の命は地下茎の中にかくれていて見えない。地上に見える部分がひと夏だけ生き続けるにすぎない。それは衰えていく、つかのまの現れなのである。

人は、自分が何らかの点で神秘的な世界に住んでいること、つまり起こる事象の中で何ものかは説明しがたいものとして残り、すべての事象が予知されるとは限らないことを感知しなければならない。

われわれの生れてきた世界は無慈悲で残酷である。そして同時に、神聖な美しさを持っている。

自分自身との出会いはまず自分の影との出会いとして経験される。影とは細い小道、狭き門であり、深い泉の中に降りていく者はその苦しい隘路を避けて通るわけにはいかない。つまり自分が誰であるかを知るためには、その狭い門を通り抜けなければならない。

まとめ・ユング心理学おすすめの本


ユングは著書などでニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」についてたびたび言及しており、自伝にはこのように書いています。「ニーチェは彼の思想という内的世界以上の何ものも持たなかったので、彼は足場を失ってしまったのだ。彼は根こそぎにされ、宙に迷っていた。」

ニーチェは自身の思想に飲み込まれ、晩年は発狂しましたが、ユングは自身の内的世界を「黒の書」に書きとめ、次に「赤の書」に書き換えて「マンダラ」の絵を添え、地下世界と向き合うことにより、現実の世界にとどまり続けました。

ユングが私的な日記として書き綴り、非公開のまま眠っていた伝説の書である「赤の書」は2009年に世界で同時刊行され、日本語訳も出版されています。ユングは無意識の世界を解き明かすことによって人間の深い理解を目指しましたが、その教義はあまりにも深く広大です。

ユング心理学に興味を持たれた方には、ユングを日本に広めた河合隼雄の『ユング心理学入門』を1冊目の本としておすすめします。

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運命学から見た 心理学ーソンディ学 2 Psychology from the perspective of fate-Sondy 2

2021-04-16 13:40:09 | 心理学
君は誰れの輪廻転生か

 

L・ソンディの功績をかいつまんで説明すると、近代心理学は、一九〇〇年、フロイトの精神分析に始まり、しだいに無意識の意識の追求に入っていった。
そして、無意識の意識の理論としての深層心理学は、二つの「層次研究」にわかれて進んでいったのである。

すなわち、

I、フロイトの、個人的に抑圧された無意識の「層」

2、ユングの集合的無意識の「層」(一九一三年)

である。

ところが、一九三七年に、第三番目の研究方向が、この二つの層の中間に出現したのである。

それが、L・ソンディによって開創された「運命分析」OSchicksalsanalysoとよぶ深層心理学理論である。

要するに、それまでの深層心理学は、大づかみに分けて、フロイトの個人の無意識層と、ユングの集合的無意識層(群衆心理学)と、この二つの「層」が研究対象とされていたのである。

ところが、L・ソンディの「運命分析」は、それらの層の中間にある「家族的無意識」という無意識の第三番目の領域を、研究対象として解明しようとするのである。

つまり、「個人」(フロイト)と「群衆」(ユング)との中間に「家族」を発
見したわけである。
これは、いかにも妥当であり、かつユニークな着眼といわねばならない。

かれは、その「運命分析」理論で、こう主張するのである。

「個人の深層意識のなかに抑圧されている或る特定の祖先の欲求が、その個人その個人の運命を決定する」
つまり、あなたの深層意識のなかに抑圧されてひそんでいるある先祖の欲求が、あなたの知らないうちに、あなたの恋愛・友情・職業・病気・死にかたまで、決定してしまう、というのである。

これは、われわれにとって、この上なくショッキングな学説といわねばなるまい。というより、この上なくおそろしい学説というべきだろう。われわれの人生が、恋愛・友情・職業・病気・死にかたまで、ある先祖の欲求によって決
定されてしまうとしたら、「自分」の出るマクなど、まったくないではないか。
あるご先祖さまの欲求のままに、一生ふりまわされるということになる。そん

なバカなことがほんとうにあるのだろうか?

誰れしもそうかんたんには信じられ難いものと思われるが、L ソンディは、かず多くの実例をあげて、その学説の論拠とし、それはそのまま、学界に認め、かれの学説は、いまや、深層心理学における一つの大きな潮流となって
いるのである。

その実例の中には、ドストエーフスキー、バルザックなどの世界的作家がふくまれ、非常な説得力を持っている。が、なによりも、この学説開創の発端となったかれ自身の不思議な体験を聞いたら、だれしも、かれの学説に耳を傾け
ざるを得ないのではないかと思われるのだ。おもしろいことに、この世界的学説は、かれ自身の非常に奇妙な体験が動機となってスタートしたのである。

 

Who are you reincarnated in reincarnation?

 

 

To briefly explain L. Sondy's achievements, modern psychology began in 1900 with Freud's psychoanalysis and gradually began to pursue the unconscious consciousness.
Depth psychology as a theory of unconscious consciousness was divided into two "layered studies".

That is,

I, Freud's personally oppressed unconscious "layer"

2. Jung's collective unconscious "layer" (1913)

Is.

However, in 1937, a third research direction emerged between these two layers.

That is the deep psychological theory called "Fate Analysis" OSchicsalsanaryso, which was founded by L. Sondy.

In short, the deep psychology up to that point was roughly divided into Freud's individual unconscious layer and Jung's collective unconscious layer (crowd psychology), and these two "layers" were the subject of research. It was.

However, L. Sondi's "Fate Analysis" seeks to elucidate the third unconscious area of ​​"family unconscious", which lies in the middle of these layers, as a research subject.

In other words, "family" is emitted between "individual" (Freud) and "crowd" (Jung).
I saw it.
It must be said that this is a very reasonable and unique point of view.

In his "fate analysis" theory, he argues:

"The desire of a particular ancestor, suppressed in an individual's deep consciousness, determines the individual's destiny."
In other words, the desires of an ancestor who is suppressed and hidden in your deep consciousness will determine your love, friendship, profession, illness, and even death without your knowledge. is there.

This is the most shocking theory for us. Rather, it should be the most horrifying theory. Our lives are determined by the desires of an ancestor, from love, friendship, profession, illness, to death.
If it is decided, there is no such thing as a Mac that "self" appears.
It means that they will be swayed for the rest of their lives according to the desires of an ancestor. Son

Is there really something stupid?

It seems unbelievable for everyone, but L. Sondy gave a lot of examples and used it as the basis for the theory, which was accepted by academia as it was, and his theory is now deep. Became a major trend in psychology
There is.

World-famous writers such as Dostoevsky and Balzac are among the examples, and they are very convincing. But above all, when he hears his own mysterious experience that started this theory, everyone listens to his theory.
It seems that there is no choice but to do so. Interestingly, this global theory was motivated by his very strange experience.
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脳  人間の脳が3層に分かれているという「三位一体脳説」はなぜ長い間信じられていたのか

2021-03-12 08:30:29 | 心理学


科学の世界は日進月歩で発展しているので、古い学説が新たな証拠で覆されることも日常茶飯事です。かつて存在し、今でも一部の人々に信じられている「三位一体脳説」がなぜ生まれ、どのように否定されるに至ったのかを ノースイースタン大学の心理学教授、リサ・フェルドマン・バレット氏が解説しています。That Is Not How Your Brain Works - Issue 98: Mind - Nautilus
https://nautil.us/issue/98/mind/that-is-not-how-your-brain-works人間の脳は、刺激を伝達させる役割を持つ ニューロンという細胞でできたネットワークで、多くのニューロンは複数の機能に関わっています。例えば、 前帯状皮質と呼ばれる領域のニューロンが関与する脳の機能は、記憶、感情、意思決定、痛み、道徳的判断、想像力、注意、共感など多岐に渡ります。

ほかにも、「見る能力」に密接に関連している 一次視覚野と呼ばれる領域は、視覚だけでなく「聴覚」や「触覚」などの刺激にも反応することが分かっています。実際、通常の視力を有した人に数日間目隠しをして点字を読む生活をしてもらうと、一次視覚野のニューロンは触覚の処理に専念するようになるそうです。


かつて脳科学の分野で主流だった 骨相学という理論では、「脳は特定の働きを持つピースが集まってできるパズルのようなもの」と考えられていました。この考えの中で最も有名なのが、「人間の脳は3つの層から成る」という発想を元にした「 三位一体脳説」です。この仮説は、人間の脳には本能をつかさどる「は虫類的脳」、感情をつかさどる「哺乳類的脳」、人間特有の論理的・倫理的思考をつかさどる「人間的脳」の3層に分かれていると主張していましたが、 神経科学や 分子遺伝学の発達によりこの考えは否定されています。

三位一体脳説が信じられていた背景には、脳を詳細にスキャンするのには多額の研究費用がかかるということが原因としてあったとバレット氏は説明します。三位一体脳説は脳を検査する最良の器具が普通の顕微鏡であった20世紀半ばに誕生したもの。その後さまざまな機械が発明されましたが、十分なスキャンは行われませんでした。多くの研究では一部の脳活動しかスキャンされず、脳の他の重要な機能を有している微弱な脳波は見逃される傾向にありました。

さらに、哲学者 ルネ・デカルトが提唱した 実体二元論も影響していると考えられます。心と体が分離しているというこの考えはうつ病などを理解する際などに広く用いられましたが、神経科学者が心と体の両方に作用するニューロンを発見したことにより、この考えも説得力が失われています。


バレット氏は「古い科学的信念があらゆる証拠によって否定されてもなお擁護されることがあるため、予測と実験、修正によって機能する科学でより正確に物事を考えることが重要だ」と述べています。



 
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六神通  Rokujin-dori  Six supernatural powers

2021-03-08 18:49:35 | 心理学




六神通


六神通(ろくじんずう、ろくじんつう、巴: chaḷabhiññā[注釈 1])とは、仏教において仏・菩薩などが持っているとされる6種の超人的な能力。6種の神通力。六通ともよばれ、止観の瞑想修行において、止行(禅定)による三昧の次に、観行(ヴィパッサナー)に移行した際に得られる、自在な境地を表現したものである。




四神足法を結果、得ることができると思うわれる。



欲神足法

 

人間の生命力の、特に肉体上における根源的条件を、完全なものにする修行法

 

勤神足法




 欲神足法で得た能力をペースに、肉体上の基本的諸条件を、さらに飛躍的に向上させる修行法。

 心神足法

 

肉体的能力の向上発達を基に、精神的能力を充実させ、さらに段階的にその能力を飛躍向上させて行く。

  人間の脳は三つの脳から成っている。

とどめて、昶虫類時代の脳(古皮質脳)、。哺乳類時代の脳(旧皮質脳)、後期哺乳類から発達した脳(新皮質脳)

の三つの脳である。




 つまり、ヘビーワニの脳、ウマーヒツジの脳、ヒトの脳が、完全に統御されないまま、同居しているわけである。それが人間の脳だ。

 明らかに、人間の脳は「欠陥脳」である。この欠陥脳が、今日の欠陥文明をつくり出してしまった。核の脅威、環境破壊、民族・人種間の対茫、麻薬、エイズ、等、人類はまさに破滅の渕に転落しようとしている。




 自分たちが生み出したこれらの問題にたいして、人類自身、なに一つ、解決の道を発見することが出来ない。欠陥脳を改造せぬかぎり、人類は、自分自身の愚行の渦の中に消滅していくほかないのである。

具体的には以下の6つを指す。

神足じんそく通(巴: iddhi-vidha-ñāṇa) - 自由自在に自分の思う場所に思う姿で行き来でき、思いどおりに外界のものを変えることのできる力。飛行や水面歩行、壁歩き、すり抜け等をし得る力。
天耳てんに通(巴: dibba-sota-ñāṇa) - 世界すべての声や音を聞き取り、聞き分けることができる力。
他心たしん通(巴: ceto-pariya-ñāṇa) - 他人の心の中をすべて読み取る力。
宿命しゅくみょう通(巴: pubbe-nivāsānussati-ñāṇa) - 自他の過去の出来事や生活、前世をすべて知る力。
天眼てんげん通( 巴: dibba-cakkhu-ñāṇa) - 一切の衆生の業による生死を遍知する智慧。一切の衆生の輪廻転生を見る力。[1]
漏尽ろじん通(巴: āsavakkhaya-ñāṇa) - 煩悩が尽きて、今生を最後に二度と迷いの世界に生まれないことを知る智慧。生まれ変わることはなくなったと知る力。




Rokujin-dori


Rokujin-dori (Rokujinzu, Rokujintsu, Tomoe: chaḷabhiññā [Note 1]) are six types of superhuman abilities that are said to be possessed by Buddhists and Bodhisattvas in Buddhism. 6 kinds of mythical power. It is also called Rokutsu, and expresses the free state of affairs that can be obtained when moving to Vipassana after the samadhi of the Buddhist meditation (Zenjo) in the meditation practice of the Sukan.





It seems that the Iddhipada method can be obtained as a result.




Greedy foot method




A practice that perfects the fundamental conditions of human vitality, especially on the body




Kotari foot method





A training method that dramatically improves the basic physical conditions at the pace of the abilities gained by the greed foot method.

Shinshin foot method




Improvement of physical ability Based on development, mental ability will be enhanced, and the ability will be dramatically improved step by step.

The human brain consists of three brains.

Stop, the cortical brain (paleocortical brain) ,. Mammalian brain (old cortical brain), brain developed from late mammals (neocortex brain)

There are three brains.





In other words, the heavy crocodile brain, the human sheep brain, and the human brain live together without being completely controlled. That is the human brain.

Obviously, the human brain is a "defective brain." This defective brain has created today's defective civilization. With nuclear threats, environmental destruction, ethnic and racial conflicts, drugs, AIDS, etc., humankind is about to fall to the brink of ruin.





For these problems that we created, human beings themselves cannot find a way to solve them. Unless the defective brain is remodeled, human beings have no choice but to disappear in the whirlpool of their own folly.

Specifically, it refers to the following six.

Jin-soku-dori (Tomoe: iddhi-vidha-ñāṇa) --The ability to freely come and go wherever you want and change things in the outside world as you wish. Ability to fly, walk on the surface of the water, walk on the wall, slip through, etc.
Tenmi Tennitsu (Tomoe: dibba-sota-ñāṇa) --The ability to hear and distinguish all the voices and sounds of the world.
Other minds (Tomoe: ceto-pariya-ñāṇa) --The ability to read everything in the minds of others.
Fate Shukumyo-dori (Tomoe: pubbe-nivāsānussati-ñāṇa) --The ability to know all the past events, lives, and previous lives of oneself and others.
Tenno Tengen-dori (Tomoe: dibba-cakkhu-ñāṇa) --Wisdom to know the life and death of all sentient beings. The power to see the reincarnation of all sentient beings. [1]
Leakage Jintsu (Tomoe: āsavakkhaya-ñāṇa) --The wisdom of knowing that this life will never be born again in a world of hesitation. The power to know that it is no longer reborn.
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間には無意識の過程が存在tている    Unconscious process

2020-12-09 20:03:57 | 心理学
間には無意識の過程が存在tている    Unconscious process
意識と無意識は、顕在意識と潜在意識ともいいます。意識とは、意識しているわけですから、意味合いとしては、頑張っている。我慢している。取り繕っている。演じている。など、周りの状況に合わせて生まれる心の働きです。無意識とは、意識していない=自然に生まれてくる心の働きで、感情。想い。願い。本音。欲求。など、自分の内面に自然と浮かんでくる気持ちや感覚のことです。
ユングはフリードリヒ・シェリング(対象化された自己意識を「無意識」(独: Unbewusstsein 意識でないもの、独: Bewusstlosigkeit 意識を欠いた状態)とした)が西洋における無意識の発見者であるとしている。無意識の領域を、簡単な表現で、「無意識(独: Unbewusste、英: the unconscious)」とも呼ぶ(ここでいう「無意識」は、「意識されていない心(英: unconscious mind)」などとは異なる概念である)。 ちなみに、AD4世紀頃現れた仏教の唯識思想、「唯識三十頌」では、前五識(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)と言う意識のほかに無意識とも解釈できる末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)という二つの深層意識層を想定した。
ドイツ語の "Überbrücken"、英語の"building bridges"は「橋を架ける」の意味です。ソンディは無意識領域において「家族的無意識」の概念を提唱しました。1:フロイト:個人的無意識2:ユング :集合的無意識3:ソンディ:家族的無意識。これら3名は無意識仮説を提唱した心理学者です。ソンディは、フロイト(S.Freud)、ユング(C.G.Jung)の無意識を「架橋する概念」として「家族的無意識」を提唱しています。


Consciousness and unconsciousness are also called manifest consciousness and subconsciousness.
Consciousness is consciousness, so in terms of meaning, I am doing my best. Have patience. I'm repairing it. I'm playing. It is a work of the mind that is born according to the surrounding situation.
Unconsciousness is the work of the mind that is not conscious = naturally born, and is an emotion. thought. Wish. Real intention. desire. It is the feelings and sensations that naturally come to mind within me.
Jung claims that Friedrich Schelling (whose targeted self-consciousness is "unconscious" (Germany: Unbewusstsein unconsciousness, Germany: Bewusstlosigkeit unconsciousness)) is the unconscious discoverer in the West. The unconscious area is also called "unconscious (Germany: Unbewusste, English: the unconscious)" in simple terms ("unconsciousness" here means "unconscious mind" etc. It's a different concept). By the way, in the Buddhist idea of ​​consciousness that appeared around the 4th century AD, "Thirty consciousness", Manas-vijnana can be interpreted as unconscious in addition to the consciousness of the previous five senses (sight, hearing, smell, taste, touch). I envisioned two deep consciousness layers, Ki) and Arayashiki.
The German word "Überbrücken" and the English word "building bridges" mean "building bridges".
Sondy advocated the concept of "family unconscious" in the unconscious realm.

1: Freud: Personal unconscious
2: Jung: Collective unconscious
3: Sondy: Family unconscious.
These three are psychologists who proposed the unconscious hypothesis.

Sondy advocates "family unconsciousness" as a "concept of bridging" the unconsciousness of Freud (S.Freud) and Jung (C.G.Jung).

精神分析学は、人間には無意識の過程が存在し、人の行動は無意識によって左右されるという基本的な仮説に基づいている。

フロイトは、ヒステリー(現在の解離性障害や身体表現性障害)の治療に当たる中で、人は意識することが苦痛であるような欲望を無意識に抑圧することがあり、それが形を変え神経症の症状などの形で表出されると考えた。そのため、無意識領域に抑圧された葛藤などの内容を自覚し、表面化させて、本人が意識することによって、症状が解消しうるという治療仮説を立てた
カール・グスタフ・ユング

ユング心理学(分析心理学)は個人の意識、無意識の分析をする点ではフロイトの精神分析学と共通しているが、個人的な無意識にとどまらず、個人を超え人類に共通しているとされる集合的無意識(普遍的無意識)の分析も含まれる。ユング心理学による心理療法では能動的想像法も取り入れられている。能動的想像法とは、無意識からのイメージが意識に表れるのを待つ心理療法的手法である。また、ユング心理学は、他派よりも心理臨床において夢分析を重視している。夢は集合的無意識としての「元型イメージが日常的に表出している現象」でもあり、また個人的無意識の発露でもあるとされる
シャドウとは上記でも説明したように、自分では認めたくない自分の事を「シャドウ」と呼びますが、そもそもシャドウとは何なのかについて説明していきます。シャドウとは誰もが持つ「影」の事で、人はそれぞれ自分では認めたくない自分を持ちます。認めたくない気持ちが強いほど影は濃くなりその影響力は強くなります。

また、西洋と東洋それぞれに伝わる神話や伝説には共通したテーマを扱った物も多いことから、洋の別を問わず人類の心の奥深くには共通した「集合的無意識」が存在すると考えたのです。図のように、意識や個人的無意識よりもさらに深いところにある層で、民族や国家、人種を問わず普遍的に存在しています。
レオポルド・ソンディ
ハンガリー出身の心理学者レオポルド・ソンディ(Leopold Szondi,1893-1986)は、運命分析学という深層心理学の学派を創設したり、『ソンディ・テスト』という人物写真を利用した投影法の心理テストを開発したことで知られる。日本語での名前表記は、レオポルド・ソンディ以外にも、英語読みで『リポート・ソンディ』という風に表記されることも多い
集合的無意識(Kollektives Unbewusstes)」とは、偉大な心理学者カール・ユング(Carl Gustav Jung)によって提唱された。人間の意識の奥には、個人的無意識が存在し、さらにその奥には集合的無意識が存在するという概念だ。集合的無意識は、個人のみならず集団や民族、人類全体、さらには時空を超えて森羅万象、宇宙の意識ともつながっている。集合的無意識に共通する基本的形を「元型(Archetyp )」と呼び、この元型から集合的無意識が生じ、原始心像が意識化され、元型そのものが意識化されることは決してない。ソンディ・テストで知られる精神医学者のレオポルド・ソンディ(Léopold Szondi)は、フロイトの説いた個人的無意識とユングの説いた集合的無意識の中間に位置する家族的無意識という概念を提唱した。ソンディは、精神医学の世界で「運命分析学」という未だに学問的価値を認められてない分野にメスを入れた稀有な存在であった。「家族的無意識」とは、先祖の抑圧された意識が子孫の運命に重大な影響を与えるといった考えで、運命が子孫に遺伝していくことを意味する。「親の因果が子に報い」と呼ばれる病気や負債の運命は「強制運命」と呼ばれ、個人の自由意志から生まれる「自由運命」と常に拮抗している。しかし、強制運命の支配下に置かれた不幸な人生も先祖のせいだけではない。そのような先祖の子孫として生まれてくることにより、過去世でのカルマを解消させられているのだから、よく理解し受け入れた上で、人生を自由運命に傾くよう舵取りをしなければならない。カルマの解消には、自分を第三者的に観る行法を身に付けるのが一番である。

ソンディは子孫が祖先から先祖代々継承している意識(衝動)のことを『衝動感情(衝動意識)』と呼び、『人間の運命とは選択である』といった。人間は祖先から受け継いだ衝動感情(衝動意識)をベースにして、『結婚選択・職業選択・疾患の選択・死亡形式の選択』という4つの人生の分野で重大な選択をしていくというのがソンディの理論である。L.ソンディの運命観には『自分が主体的に選択する要素』と『祖先からの意識・感情によって決定されるという要素』の2つがあり、人間が自分の運命を選択する(選択させられる)要因になる遺伝子には以下の8つの種類があるとした。『運命分析法』という心理テストでは、この8種類の遺伝子の働きの趨勢(強さ)とバランスを知ることができるとされている。Sch(自我衝動)……p(存在遺伝子),k(所有遺伝子)C(接触衝動)……m(依存遺伝子),d(獲得遺伝子)P(感情衝動)……hy(道徳遺伝子),e(倫理遺伝子)S(性衝動)……s(攻撃遺伝子),h(情愛遺伝子)レオポルド・ソンディの想定した祖先から受け継ぐという無意識は『家族的無意識』と呼ばれており、ジークムント・フロイトの『個人的無意識』よりは広く、C.G.ユングの『普遍的無意識(集合無意識)』よりはその範囲が狭いと考えられている。ソンディの運命分析学を前面に出した深層心理学の究極の目的は、『個人的無意識と家族的無意識と普遍的無意識の経験的・理論的な統合』であった。
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心理学 ユング  

2020-11-25 11:28:16 | 心理学


カール・グスタフ・ユング
19世紀〜20世紀 スイスで活躍した分析心理学の創始者。三大学者に数えられる。
ペルソナ、影、タイプ論、コンプレックス、集合的無意識等、さまざまな新しい概念を発表する。

 



 

「心理学」が学びやすい日本


心理学。

それは、人の心の中身、人の心の「仕組みや動きの法則」を知ろうとする学問です。つまりは、人の心を研究する「科学の一ジャンル」です。

だから私たちは、心理学によって、「なるほど。『人間の心』とは、元はこういうもので(元型)、こういうふうに育ってきて(過去)、こういうふうにできあがったのか(現在)。そして、これから、こういうふうになっていくのだな(未来)」と、理解できます。それは、取りも直さず、

「なるほど。私の心は、こういうものだったのか。そして、私はこれから、こういうふうになっていく可能性があるのだな」

という「今の自分に対する、より深い理解」と「自分の未来の発見」に、つながります。それは、まさしく「自分にとっての、本当の幸せ」を見つける道標となります。

だから、心理学とは、誰にとっても「知る価値のあるもの」です。そして、誰にとっても「興味深いもの」です。

近代の心理学は、1870年代に、ドイツのヴィルヘルム・ヴント、アメリカのウィリアム・ジェームズという二人の学者がそれぞれ、本格的な研究を始めました。そのため、この二人は「心理学の父」とも呼ばれています。

そして、ほどなく、こんにちに言う「3大心理学者」の登場によって、心理学は大きく発展し、確立したのです。

その「3大心理学者」こそが、

オーストリアのジークムント・フロイト(1856~1939)、
同じくオーストリアのアルフレッド・アドラー(1870~1937)、
そしてスイスのカール・グスタフ・ユング(1875~1961)、

の3人です。

この3人は、20世紀前半から半ばにかけて旺盛な研究活動を続けました。ただし、フロイトとアドラーは当初、共同研究をしていた仲間でしたが、ユングは、初めフロイトに師事していましたので、2人より若干「後輩」扱いになるでしょうか。

3人の心理学は、まさしく三者三様です。それぞれに独自のアプローチで「人の心」を見極めようとし、「人が幸せになるには、人生をどのようにとらえるべきか」を説きました。

そして、それぞれの方法で、「心の病」に苦しんでいる人々の治療に、献身的にあたりました。つまり彼らは、学者であり医者でした。彼らの治療は、それぞれの方法で、患者当人も自覚しきれていない「心の病の原因」を探り、それに合った治療を施すというものです。この「心の病の原因を探る」という医療行為を、「精神分析」と呼びます。

ところで意外なことに、この3人の心理学を、それぞれに詳しく学べる環境にあるのは、全世界でも、日本が一番なのです。

欧米では、ユング心理学に関する良い入門書は、ほとんど見かけられません。

フロイト心理学などは、むしろ否定的にとらえられて、十分な理解がされていない傾向さえ、あります。欧米において、三者の中で比較的広く知られているのは、アドラー心理学くらいでしょうか。それさえも「誰もが知っている」というレベルとは、とても言えません。

日本で、この三大心理学が一様に学びやすいのは、古くから日本人の心理学研究者に優れた人物が多く、彼らの尽力によって、良質の日本語翻訳書や研究書が、数多く生み出されてきたからです。フロイト心理学、アドラー心理学、ユング心理学それぞれの学会・研究会も、日本では、活発な活動がなされています。

私たち日本人は「心理学を知る」という点において、じつはかなり「恵まれた環境」にいるのです。

中でも、古くから日本人に親しまれ、知られてきたのはユング心理学でしょう。

筆者もまた、3人の心理学の中では、ユング心理学が「一番シックリくる」気がします。そこで筆者は、現在の日本のより多くの方に、ユング心理学を、まずは知っていただきたくて、『心のトリセツ「ユング心理学」がよくわかる本』を執筆しました。

 

アドラーとユングの違い


ところで、21世紀も十年以上が過ぎた2010年代のこんにち、それまで私たち日本人にあまり知られていなかったアドラー心理学が、ある意味で「現代日本人への啓蒙の教え」として、にわかに脚光を浴びたのは、誰もが記憶に新しいことでしょう。つい最近、2017年の1月からは、アドラー心理学を解説した名著『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健、共著)のタイトルをそのまま使った刑事ドラマが、テレビで放映される。―─といった「珍現象」まで起きたほどでした(もっとも、このドラマのアドラー心理学に対する理解は、はなはだ浅薄なものでしたが)。

『心のトリセツ「ユング心理学」がよくわかる本』はもちろん、あくまでもユング心理学を説明したものです。したがって、ユングと師弟関係にあったフロイトには若干触れていますが、ユングと直接の接点がほとんどなかったアドラーについては、まったく触れていません。そこで、上掲書の「文庫版まえがき」の中で、アドラー心理学とユング心理学を比較して、少し述べておきました。本項ではそれを紹介しましょう。

じつは、この2つを比べることで、「日本人には、ユング心理学が一番シックリくる」という筆者の考えも、よりよく解っていただけることにつながる。─―と思うのです。

まず、両者の違いを端的に述べると、次のような表現になるでしょう。

アドラー心理学では、「自分の心は、自分だけのものだ」と示す。対してユング心理学では、「自分の心は、自分のものであると同時に、人類すべてのものだ」

と示すのです。

どういうことでしょうか。

アドラー心理学では、「人の心は『その人だけのもの』であり、他の何人からも、他のどんな力からも、振り回されたり左右されたり、ましてや蹂躙されたりしない。過去の経験に縛られることもなければ、周りの人間に心の中へ踏み込まれることも、ない」と述べます。まさしく「個人の尊厳」というものを、高らかに述べるのです。アドラーは、自らの心理学を「個人心理学」と呼んでいましたが、じつに的を得たネーミングでしょう。

そしてアドラーは、「だから人の心は、自分の努力次第で、今、自分が『こうなりたい』と目指せる姿に、きっとなれる」と、強く主張します。人の心の可能性というものを、どこまでも認めます。

アドラーのこの説は、「人の心は、過去に存在した『他者からの影響』によってねじ曲げられたり押しつぶされたりは、しないはずだ」という結論に行き着きます。「現在にまで強く影響している過去の心の傷」を、心理学では「トラウマ(日本語で表現すると『心的外傷』)」と言いますが、アドラー心理学では、この「トラウマ」を完全否定するのです。

対して、ユング心理学は(フロイト心理学と同様)、「トラウマ」の存在を認め、言ってしまえば「人の心は現在も、過去の経験と密接につながっている」と考えます。だから人は、「現在の自分ばかりを見るのではなく、過去の自分も見ることで、自分の心の本当の姿が見えてくる」と、説くのです。

そしてユングは、その考えをさらにダイナミックに、大きなスケールにまで広げました。すなわち、「現在の心に影響を与えている『人の過去』とは、その人個人の過去だけではない。それは『全人類の過去』でもあるのだ。つまり、人の心とは、個人を超えて、過去の全人類、そして現在の全人類の心と、つながっているのだ」とまで、考えを発展させたのです。

この発想は、「個人心理学」と銘打ったアドラー心理学とは、まったく対照的なものです。

このユングの説では、確かに「人は、過去に縛られている」とも言えます。けれど、同時に「人は、過去と、ともにある。過去とは、今の自分の仲間・共同体なのだ」という「無限の味方」を得ることにも、つながります。そんな頼もしさを感じさせてくれる考え方です。

そして、この両者の説では、「人間関係」のとらえ方にも、大きな違いを生みます。

アドラー心理学では「心は自分だけのもの」ですから、他人には理解できません。したがって、人同士が解り合うためには、「相手を理解しようとする努力」と「相手に自分を解ってもらおうとする努力」が、求められます。つまり、互いの思いやり、互いへの「相手の心を大切にする気配り」が、求められるのです。

人間社会は、そうやって「互いを大切にする優しさ」を「意識する」ことで、成立します。

対して、ユング心理学では、そこまで「他人に対する意識」を重視しません。

人の心とは、過去も現在も「全人類で結び合っているもの・共有しているもの」なのですから、「他人を解ろう・他人に解らせよう」としなくとも、ごく自然に解り合えるはずなのです。

それが解らないとしたら、その原因は「他人が解らないから─―なのではなく、自分で自分が解っていないから」なのです。そしてその結果、すれ違いや誤解が生まれ、現実として「自分で自分を苦しめる」ことになってしまいます。

つまり「自分を知れば、他人も知ることができて、人間関係・社会は、すばらしい共同体になれる」というのが、ユング心理学の教えです。

筆者は、私たち日本人の心は、ユング心理学によって、より理解されやすい。―─と、考えます。

私たち日本人の歴史は、欧米の歴史と違い、穏やかで豊かな「日本列島の自然の恵み」の中で、温かく支え合って育まれてきました。ごく自然に、互いに解り合う共同体として、日本人は生きてきました。

私たち日本人の誰もが共感する、あの有名な宮沢賢治の詩「春と修羅・序」の冒頭を、思い起こしてみてください。

「わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です」

「風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です」

まさしく「わたくしの心」とは「みんな」の中の「ひとつ」。その「ひとつ、ひとつ」が集まって「みんな」の心という、大きな灯火になっている。――と、宮沢賢治は述べているのです。

この意味は、ユング心理学の教えにつながるものだ。─―と、筆者は感じずにはいられません。

だからユング心理学は、私たち日本人の心を解いてくれるものだと、筆者は思います。

 
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