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不思議な脳

2017-04-30 20:31:36 | 健康
A10神経は人間精神を創出する神経系へだけ進んでいるのです。これは裸電線のような無髄神経で、端的にいって、神経細胞というよりホルモン分泌細胞なのです。そこでこの神経はどこからでも神経伝達物質であるドーパミンを分泌し、それによって、全身的に快感や喜怒哀楽の情動を生ずるのです。
 ドーパミンはアミノ酸の一種、チロシンから作られたアミンの一種ですが、チロシンは脳内麻薬の主成分でもあります。ドーパミンは本来有毒な物質なのです。それが精神系へと拡散的に、満遍なく広く分泌されると、それを受けたそれぞれの脳は覚醒し、快感を生じる仕組みなのです。エフェドリンやコカインのような覚醒剤はドーパミンによく似た薬で、ドーパミンの再吸収を抑えてドーパミンの作用を高めると言われています。
 精神分裂病はこのドーパミンの不足や過剰によって起こると言われます。ドーパミンが減ると思考が乱れ、気分が悪くなったり妄想にとらわれたりします。ドーパミンは前頭連合野で一番よく働いています。
 そもそも、脳の働きとしては、まず、知覚した「世界」を分解し、再構成して短期記憶に蓄えます。それを長期記憶と組み合わせて色々考えて行動プランを作り、運動プログラムを作り、筋肉を動かして「世界」と関係します。一時的に色々な情報を得て、それを組み合わせてひとつの結論を出すという働きをワーキングメモリー、日本語では「作業記憶」と言います。これが「思考」というものですが、前頭連合野こそがこの働きのセンターなのです。
 前頭連合野のドーパミンが不足すると、この思考の基礎であるワーキングメモリーの働きがおかしくなる。それが精神分裂病の主な症状で、適切な発想が出てこない、おかしな言葉を話す、話しがどんどん飛ぶなどの症状が現れます。また、ドーパミンが働かないと記憶が失われると言います。要するにドーパミンは脳の神経細胞そのものの働きを支えているというわけです。
 A10神経は、ひとりで勝手気ままに快感を作り出しているわけではなく、ストレスが過剰になると不快になるようにA10神経は他の神経やホルモンからも強い影響を受けているのです。A10神経の働きに深く関係しているもの三つをあげると第一にA10神経の仲間で、同じように喜怒哀楽の情動を醸成する脳幹の多数の無髄神経(例えば、A6神経)。第二 に、上位にある高級な大脳や小脳の進化した有髄神経。第三に、ホルモン分泌細胞です。第二の大脳辺縁系から出て最も強くA10神経をコントロールしているのは神経伝達物質としてギャバ(ガンマ・アミノ酪酸)を分泌して標的細胞に抑制的に働くギャバ有髄神経です。A10神経がギャバ神経から抑制を受ける一方で、ギャバ神経もまた、介在神経を通してA10神経のコントロールを受けているという「負のフィードバック」の関係を保っています。その機構によって相互に働き過ぎを抑えて一定値が保てるようにしているのです。
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健康にパンツ

2017-04-30 12:41:52 | 健康

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春でまさりですね

2017-04-28 19:26:23 | 
ほんとうにあともう少し
桜が咲きます、。
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