日本以外全部沈没角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
小松左京の大ベストセラー小説「日本沈没」を、強烈に皮肉った筒井康隆のパロディ小説「日本以外全部沈没」を、本家「日本沈没」のリメイク映画化に対抗し(あやかって?)、かの河崎実監督が完全映画化した作品。
西暦2011年。日本以外のすべての陸地が海に沈んでしまう。命からがら逃げおせた各国の難民たちは、狭い日本に押し寄せる。当然のごとく勃発する食糧難に物価の高騰、失業率の上昇といった危機的状況を打開すべく、日本政府は超法規的措置として「GAT〈外人アタック・チーム〉」を組織する。
筒井小説の持ち味であるブラック・ユーモアと河崎監督の得意技であるおバカ・キャラ&シチュエーションが絶妙な化学反応を見せ、とうてい我が国以外では上映不可能、在日外国人激怒必至な、破壊的パロディ映画が誕生した。ここぞとばかりに炸裂する差別的ギャグと、どうかしてるとしか思えない展開は、笑いながらも後ろめたさが残る、形容しがたい奇妙なテイストを味あわせてくれる。オリジナル映画版とそのTVシリーズ版、藤岡弘、と村野武範と、歴代小野寺役2大俳優の共演は、ごく一部のマニアをぐおおおと唸らせた。また本家ほどではないが特撮研究所によるパニック映像も完備
感想
B級パロディー映画です。日本映画もB級映画をつくれればたいしたものです。
原作は筒井康隆の小説ですが、もとは小松左京の「日本沈没」です。この映画は当時としてはインパクトがありました。
日本映画のFXは リアルな模型をつかった「特撮」にあるかもしれません。ウルトラマンシリーズを指揮した、実相寺監督のアドバイザリーがきいています。
また、途中、小津安二郎監督風のパロディーもありましたが、これが、一番よかったような気がします。
全体の演出をよりリアリティに振ったほうが、パロディーとしては味がでたかもしれません。
日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)筒井 康隆角川書店このアイテムの詳細を見る |