焔摩天(えんまてん)または閻摩天・閻魔天は、インド神話のヤーマ(Yama)が仏教に取り入れられ、天部となったものである。運命、死、冥界を司る。
曼荼羅における焔摩天は、『大日経』(秘密曼荼羅品)の記述が基になっている。その注釈書である『大日経疏』によると、半月形の風壇の中央に、焔摩天が二人の后、黒暗后と死后と共に描かれ、その周りには七母と、七母天眷属の、婆栖、烏、鷲、狐(野干)が取り囲むとなっている。
胎蔵曼荼羅
胎蔵曼荼羅では、焔摩天は外金剛院・南方に配置され、片手に人の顔が付いた杖(人頭幢)を持ち、温和な表情で水牛の上に座る。傍らには黒暗后が配され、太山府君、荼枳尼衆、鬼衆、成就仙衆、七母天などの眷属が従う。
閻魔天(Yama)
ナウ マク サ マ ンダ ボ ダ ナン・エン マ ヤ ソワ カ
(Namah samanta-buddhanam yamaya svaha)
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