ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「17歳のカルテ」

2020年01月25日 | 実話をもとにした映画
私が言うのもなんですが、邦題とは、ほぼ、まったく違う内容の、2000年公開の映画の紹介です

監督はジェームズ・マンゴールド。
スザンナ・ケイセンの自伝が元になっている、伝記・青春映画です。
主演・出演は、ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー、エリザベス・モス、ジャレッド・レト、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ウーピー・ゴールドバーグ。


ある日、スザンナは薬物大量服用による自殺未遂を起こして精神科病院『クレイムア』に収容されました。
病院内を案内されながらスザンナが見た光景は、顔の半分が焼け爛れた少女、奇声を上げる女性、濁った目でこちらを見る患者たちなど、とてもなじめる人たちではありません。
スザンナの病名は“境界性パーソナリティ障害”ですが、自覚がありませんでした。
すると、リサと言う女性が連れ戻された様子をスザンナは病室の窓越しに見かけます。
リサは毛皮のコートを羽織り、高飛車な態度で室内を闊歩して歩きます。
始めは、リサの挑発的な態度に閉口していたスザンナでしたが、医師や看護師たちに反発するリサの姿に次第に同調していき、他の患者たちとも打ち解けていきます。
ところがある日、恋人のトビーが突然面会にやってきたのです。
中庭での面会を許可されると、トビーは車の方へスザンナを誘導します。
驚くスザンナに、トビーは、
「一緒にカナダへ行こう。ここから出たいんだろ?」
と促しますが、スザンナはためらいます・・・

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因みに原題は「Girl, Interrupted」
直訳では、「中断された少女」という意味のようです。
※ 映画の中のリサの言葉遊びの1つでtherapist(セラピスト) とrapist(強姦する人)をかけているとか。

スザンナ役はウィノナ・ライダー。
自らも境界性パーソナリティ障害で精神科入院歴があります。
そして、患者の視点で赤裸々に描いた原作を気に入って、映画化権を買い取り、制作総指揮を買って出たんですね。
「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」(1994)ではアカデミー賞助演女優賞のノミネート、
「若草物語」(1995)では、アカデミー賞主演女優賞のノミネートがあります。
他に、「シザーハンズ」(1991)、「ブラック・スワン」(2011)などの出演があります。

≪ 境界性パーソナリティ障害 豆知識 ≫ 

誰もが様々な性格をもっている中で、その一部分が極端に偏ったようになり、自分も他人も苦しませてしまうようになる病気のようです。
例えば、気分の波が激しく感情が極めて不安定で、良い・悪いなどを両極端に判定したり、強いイライラ感が抑えきれなくなったりする症状をもつ人はこの病気に分類されるんですね。
日本では「人格障害」と呼ばれているようです。







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「誰のせいでもない」

2020年01月25日 | ドラマ映画
2015年公開の映画の紹介です

監督はヴィム・ヴェンダース。
ドイツ・カナダ・フランス・スウェーデン・ノルウェー合作(言語は英語)のドラマ映画です。
主演・出演は、ジェームズ・フランコ、シャルロット・ゲンズブール、マリ=ジョゼ・クローズ、レイチェル・マクアダムス。


雪の中、郊外の小さな小屋で作家のトマスは執筆しています。
妻・サラと電話で話し、自宅に戻る為車を運転するトマスは道路が封鎖中で迂回道に入ります。
携帯に気を取られ視界が悪い中、道路を横切るそりに乗った少年の姿が目に入ったトマスはブレーキをかけ目を閉じてしまいます。
恐る恐る外に出ると、少年はそりに乗ったままで、トマスは安心し肩車して近くの自宅へ少年を送ります。
しかし、ドアを開け、少年を確認した母親は
「ニコラスはどこ!!??」
と叫び、トマスの車へ走ります。
その後、小さい男の子を轢いてしまったトマスは警察に連れられ自宅へ戻ります。
サラは車で寝ているトマスを見つけ家に連れますが事故があったとだけしかトマスは話しませんでした。
2人はすれ違いが多く、その後トマスは自宅を出、自暴自棄になって自殺未遂を図ってしまうのです。
その間、一人で育てている少年・クリストファーの母・ケイトは悲しみに暮れ、物音がするとクリストファーの心配をする日が続きます。
ある日、トマスは事故現場を訪れ、偶然犬の散歩のケイトと出会います。
「なんでも力になる」と話すトマスに、ケイトは話しかけます・・

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あって欲しくないけど、偶然起きる事故など、それによって変わってくる人生など、とても身近に感じる映画です。

トマス役はジェームズ・フランコ。俳優、作家、映画監督の肩書です。
「127時間」(2011)では、アカデミー主演男優賞にノミネートされています。
「スプリング・ブレイカーズ」(2013)では、異色の役どころで多数の「映画批評家協会賞」で助演男優賞を受賞しています。
なんと、カメオ出演も多く、「ホリデイ」「グリーン・ホーネット」「ラヴレース」「エイリアン: コヴェナント」(ノンクレジット)など、軒並みです。
監督として主演もしている「ザ・ディザスター・アーティスト」(2017年製作・劇場未公開)では、サンセバスチャン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞しています。

ケイト役はシャルロット・ゲンズブール。
フランスの女優で、母親も女優のジェーン・バーキン。
「アンチクライスト」(2011)では、カンヌ国際映画祭女優賞を受賞しています。






お立ち寄り、ありがとうございます
レイチェル・マクアダムスの髪型がとても良かったなぁ
2回目を観ると、違うところが見えてくるので面白いです
コメント
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