肖像画家業も十数年経ちました。二足のわらじ時代もありましたが、どうにかこうにか今日まで来たように思います。以前の十年は小さな会社でしたが小規模なりに従業員もおり、売上も世間並みにはあったと思います。創業から社長というポジションで頑張っておりました。(現在も肩書きは社長ですが・・・肖像画家に転身以降従業員が一人もいないので自由業そのものです。)人に雇われているときには分からなかったいろいろな重圧も感じながら、多くのことを学ばせて頂きました。社会の情勢に加え自分の思考が、イコール会社の運命を分けることになり、山あり谷ありです。”谷”のときは給料を払うことにも大変になり個人の生命保険を解約することで工面し、ようやく支払ったり、途方に暮れた日々も数知れず。それでも無借金経営が功を奏したか分かりませんが大きく飛躍することもなかった代わりに倒産や、夜逃げもせず今日までに至っています。”山”のときは毎晩のように新宿の歌舞伎町へ繰り出していたり。今思えばなんて無駄使いをしていたかと思うのですが、当時は先の不安どころか、働きさえすれば問題ないんだという前向きなイメージしかなかったように思います。四十代はとにかく仕事にも遊びにも頑張れた時代でした。十年の間に呑み代はみごとに一本!は行ったと思います。都心に大きなマンションが買えたと思いますが、一生分の馬鹿な遊びを勉強したと思えば悔いはありません。人は老いてしか学べないこともあるようです。好につけ悪しきにつけいろいろな体験をすることに。そんな時代も含め多くの人との出会い、別れ、そして商談を含めた真剣勝負のやり取りが、人の表情を”読む”といったことに繋がり、やがて肖像画で人の表情を描き表す、肖像画家という職業が本職となりました。何が幸いするか、今後のことはさておいて不思議な導きを感じます。肖像画家業は決して華やかなものではありません。実に質素な生活に甘んじております。コツコツと地道な世界ですが、やりがいがあり心の充実感を味わえる事に魅力を感じています。絵が上手だからという単純な理由で肖像画家業に飛び込んではいけません。その前に社会に揉まれ、人間的精神のタフさを身につけて下さい。それからでしょうか・・・。
今日も肖像教室で肖像画の技術的なことを勉強していただきました。肖像画教室の皆さんとはお一人お一人の人生と関わっているつもりで親身にお教えしております。一生懸命頑張っている人が好きという、これは私自身の人生観から来ていると思います。
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