日本語文法論議23922
詞とは何か。品詞と翻訳語を用いるようになってから、語を分類すると詞になるということかと思ってきている。詞と語の違いは何か。文法上の性質によって語を分類する詞に対して、語とは何か。
どうもいまさらに辞書を引いてたしかめるようなことをすると、広辞苑では詞を言葉と説明する。
広辞苑
>①ある意味を表すために、口で言ったり字に書いたりするもの。語。言語 . . . 本文を読む
日本語文法論議23921
句と文節と詞と、それぞれに時枝の句、橋本の文節、松下の詞と、学説の立場で見る必要があるものの、すでにこの単位のとらえ方には国語の文法で付属語とする辞の分類を併せ考えることになる。一概に同じような言い方で見ると日本語の形態論で見る接辞にかかわってくる。ここにも助辞という見方を入れれば、やはり辞というのでどうにもややこしいと思う向きがあるかと思う。
接辞は接 . . . 本文を読む
日本語文法論議23919
句についていくつかを述べて、深く知るとはそれなりにどれもよく知っていることばかり、それがかえって文法単位に句の規定をとらえがたくしたようである。文句ばかりを言うと、この語の用い方に、文と句と、それをモンクと言ってしまえば、わかったようなことになる。句には区切るという、句を切るということになると、そこに日本語の議論が難しくなったようだ。 . . . 本文を読む
日本語文法論議23918
句構造の文法には句構造文法、phrase structure grammar、PSGがある。句構造規則で定義された文法を指す用語としてノーム・チョムスキーが考案したものとして知られている。句構造文法は直接構成素分析 immediate constituent analysis を形式的に述べたものという説明がある。
句構成と用いるときはその言語の構 . . . 本文を読む
てんでない と言えば、どうするか。イントネーションにはならない、下降調、上昇調、ショウコウチョウ、あるいはプロミネンスとする。
点ではない、とは。
――
点でない。
点でない、これ。
点でないよ。
ーー
てんで、ハナシにならない!
句読を付けることでまとまりを作るようになる。
もちろん、トーンを加えるだけで句読となる。
これを文にすればさらに分かりよい。
キャッチフレーズ、広告 . . . 本文を読む
日本語文法議論23915
文は、あや とも読む、いろいろあるの意と見える、文様、彩、綾と見せる、文句は、句の表現が多様である。
文を、ふみ と見ると、それこそいろいろとある。
モン、ブンと音読みして、それぞれの、天文地文水文、文学などの分野、領域の意を持つ。
文字は、表現のことばそのものになる。本文というのは、ほんもん ほんぶん いずれか。
文にセンテン . . . 本文を読む
日本語文法議論23914
句の構造、句の成立を考えて、かつてのことに、国語学思い起こすことがある。それは、駆け出しのころで、国語学原論を読み、国語学史を紐解き、日本語文法を口語、文語とそれぞれに、時枝学説の手に入れやすい、岩波書店の刊行書を求めた。ついで学生時代の文法書は橋本進吉著作集に始まっていたから、それを読み込んでみたものの、仮説と実証帰納の方法に . . . 本文を読む
日本語文法議論23913
祖先は字を知り文字に辞をとらえるがすぐにも詩句を学び詞と辞とを区別し文章を章句に学び句を編み出す。
辞と詞と言の意味を見出し項目にする日本国語大辞典の説明に、項では事と同語源とするが、その語誌になるとその説明が少し曖昧で、一語に両義があるということではなくという、次のようである。
> 「事」は「言」に表われたとき初め . . . 本文を読む
日本語文法議論23912
主語を言わない、というのが、主語を表現しない、そしてまた、主語がわかる表現方法を選ぶ、というように理解しているかどうか、少なくとも古典文を読むとそういうふうに思ってしまう。それが古典文学の文章だと、まず平安時代の和歌、物語文で知ることになる。時代が下がってくるとメインの文学に語り口調がそのまま取られている作品から詩劇に . . . 本文を読む
日本語文法議論23911
古文を学習すると主語の省略と言っていい文法の上での言葉づかいであることが多いのを知る。これは学習すればわかることなのか、日本語はそういうものだと自然に思っているから、誰もがそういうものだと知ることになるはずであるが、なんとそうはならなようである。
いまでもそういう解説が学習の上でおこなわれているから、とくに受験勉 . . . 本文を読む