現代日本語「誤」百科 657 は、リスクを過大評価する を、例題にしている。耳にすると、おや、首をひねる表現だ。目にすると、しばし考えてしまう。いずれもこの表現を聞いたり読んだりする場面や文脈があれば、この用語を、そうだと思うだろう。リスクは危険性を言う。評価するのはその危険な度合いを指す。それを過大にするということで、実際にはリスクが低いが、安全か安心のためにリスクを高くとって、設計なり、それを報告をするなりするわけだろう。コラムの説明は評価をとらえて、価値を高く判断する、過大評価となると、重要度が高いことを意味する、と言っている。この例題は、リスクの重要性を言うわけだから、過大評価でも過小評価でも、いずれでも言いうる。リスクを過大に見積もる、と言い換えると、リスクについての管理、それはまたマネジメント、アセスメントの評価をとらえることと、また異なる物言いである。 . . . 本文を読む