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国語の音韻

2019-04-21 | 日本語音韻
国語の音韻として議論を思い起こすと、ある文献が欠かせない。そこにあらわされたものが、著作としてまとまるまでの、日本語音韻及び音節、音韻論的解釈、モーラと拍、音韻の単位、そして、丁寧な発音による音韻の発音観察など、とりわけアクセントは著者の捉えるところで、その論考の中を知らしめる書である。発行年月が時代に言えば、1960年代の著者50代のもの、論文についての編集にもある註釈はその所収の論考の成立をつぶさにする。まことにありがたい本である。その文献は、日本語音韻の研究 金田一春彦 東京堂出版 1967年 昭和42年3月31日初版 昭和56年第7版 である。わたしごとに照らせば、学部学生から大学院生になるころ、真綿に吸い込む水のごときに摂取したが、日本語 岩波新書本 という古典名著の文章にある揺蕩いを覚えた記憶がある。 . . . 本文を読む

ジンリューソーセキ

2019-04-21 | 日本語音韻
悠遊漢字学で阿辻さんが言う。>故事から、負け惜しみとして強引な詭弁(きべん)をふるうことを「漱石枕流」と言い、日本語では「ソウセキ チンリュウ」 と。もとは、晋書孫楚伝に見える故事、八世紀に作られたと考えられる蒙求に、孫楚漱石」という表現で取りこまれた、と解説している。さてその頑固者のことであるが、チンリュウは読みの間違い、発音がこうであるというものはいないのかとコラムを結ぶ。どう読めばいいのか、中国語音で枕石漱流の語を、しんせきそうりゅう とするのか、すると、シンリュウソウセキをもとに、ソーセキシンリュウを言い張る者はいないのか、という話題になる。それがなぜに、チンとなったか、音韻のことになる。これも、ジンセキ からすれば、ジンリュウ となりそうなところ、シンは現在の中国人名でお目にかかったりする。枕と沈の文字による連想があるか、枕はしんと流されて、ちんとなって沈んでしまったのだろう、と抗弁をいうか。 . . . 本文を読む