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めばちこ

2014-10-05 | 病名のことば
めばちこ ものもらい は、この二つをわたしは使ってきた。
解説に、めばちこ は、近畿地方で高年層から若年層まで多く使用され、語源について、メ 目 ハチ こじき コ に由来するという説がある。

また、俗説のように 目をパチパチすることにあるとするものがある。

関西地方の広い分布があると言うが、京都、滋賀は除かれるのは何故か。
そこには、めいぼ めんぼ という語形である。

めんぼ について、メンボウ 綿棒、メノ+ボウ を推測したことで生まれた語形というには、その根拠は、いかがか。
さて、俗称ものもらい、内麦粒腫と外麦粒腫に分けられる。百科全書の説明より。

>内麦粒腫は瞼板腺(けんばんせん)(マイボーム腺)の急性化膿(かのう)性炎で、眼瞼(まぶた)が赤く腫(は)れてその裏面にまで及び、圧痛がある。普通、1週間くらいで自然に排膿して治癒する。外麦粒腫は睫毛(しょうもう)(まつげ)の毛嚢(もうのう)の脂腺(ツァイス腺)の急性化膿性炎で、眼瞼縁に近いところが赤く腫れて痛む。これも1週間ぐらいで自然排膿して治癒する。



主に関西地方や西日本ではかなり一般的だけど、意味がわからなかった言葉1位「モータープール→駐車場」
http://woman.mynavi.jp/outline/141005-128/?gaibu=/3870766/43/

主に関西地方や西日本ではかなり一般的だけど、意味がわからなかった言葉を教えてください(複数回答)
1位 モータープール→駐車場 40.2%
2位 めばちこ→ものもらい 28.9%
3位 べべ(べべた)→ビリ 21.9%
4位 いらち→落ち着きのないこと 20.6%
5位 ほかす→捨てる 18.3%

調査時期:2014年7月15日~2014年7月22日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性129名、女性259名
調査方法:インターネットログイン式アンケート


めばちこについて、ものもらいのサイトがある。

http://www.rclub2.rohto.co.jp/clinic/mono/mono.htm
>「ものもらいは」、まぶたのふちや内側に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して起こるもので、医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」とも言います。対処が遅れると細菌が増殖を繰りかえし、痛みを伴う化膿性炎症などを引き起こしかねません。プールや海水浴のシーズンなどは、特に注意したい目の疾患のひとつです。


「めいぼ」系について
近畿地方の中でも特に京都府や滋賀県では、「目」+「いぼ」が語源だと考えられる「めいぼ」の使用が多く確認されます。テレビ等のメディアが普及するずっと以前、この「めいぼ」が地伝いに伝播していく過程で、東海地方の岐阜県・愛知県では「めんぼ」が生まれ、三重県や中国・四国地方(広島県・香川県等)では省略形の「めぼ」が生まれたもの考えられます。
「めんぼ(membo)」は、「めいぼ(meibo)」が周辺地域の東海エリアに伝播する過程で、下線部の「m」と「b」という唇音(両唇を閉じる音)に挟まれた非唇音の「i」が唇音の「m」に同化して生まれたものと考えます。「唇音(me)+非唇音(i)+唇音(b)」の連鎖より「唇音(me)+唇音(m)+唇音(b)」の連鎖の方が発音負担は軽いと考えられるからです。このような前後の音の特徴(この場合は唇音)に同化する現象は発音負担を軽減するためによく確認できる現象です。
これに対して三重県の全世代、広島県・山口県の多数、また鳥取県でも少数確認される「めぼ(mebo)」は京都・滋賀の「めいぼ(meibo)」から「i」が脱落して生まれたものと考えられます。
また、愛知県では特に世代が若くなるほど「めんぼう(membou)」を使う人が増えています。これは「めんぼ(membo)」が愛知県内で高年層から若年層にかけて受け継がれる際に、本来の語源である「メ(目)+イボ」から離れ「めいぼ」の症状に視覚的に類似した「メン(綿)+ボウ(棒)」又は「メノ(目の)+ボウ(棒)」を推測したことで生まれた語形であるといえるのではないでしょうか(高知県でも同様な過程を確認できます)。

解説 三重大学教育学部 余 健 助教授
〔引用・参考文献〕
小野米一 『移住と言語変容』渓水社(2001)
国立国語研究所編 『日本言語地図第3集』大蔵省印刷局(1968)
佐藤亮一監修 『お国ことばを知る 方言の地図帳』小学館(2002)
堀井令以知 「語源研究と比較の方法」『語源研究』明治書院(1986)
山中襄太 『方言俗語語源辞典』校倉書房(1987)


「ものもらい(麦粒腫)」の地方ごとの呼び名の傾向
全国のベスト3
(絞り込み条件「全年齢層」「男女」)
1位 ものもらい 34.5 %
2位 めばちこ 27.5 %
3位 めいぼ 7.2 %

ものもらい
1位 神奈川県 91 %
2位 千葉県 89.9 %
3位 埼玉県 89 %

めばちこ
1位 大阪府 91 %
2位 兵庫県 89.8 %
3位 奈良県 88.2 %

めいぼ
1位 徳島県 78.8 %
2位 宮崎県 63.5 %
3位 山口県 63.2 %

京都府のベスト3
1位 めいぼ 52.3 %
2位 めばちこ 29.6 %
3位 めぼ 5.8 %



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