注文をして次の日に届く。ネット販売の即売感とでもいうか、入手する速さにあらためてびっくり。日本古典対照分類語彙表、宮島達夫・鈴木泰・石井久雄・安部清哉編、笠間書院刊、2014年6月。その内容については、全作品は次のとおりである。
徒然草・平家物語・宇治拾遺物語・方丈記・新古今和歌集・大鏡・更級日記・紫式部日記・源氏物語・枕草子・蜻蛉日記・後撰和歌集・土左日記・古今和歌集・伊勢物語・竹取物語・万葉集である。出版社の宣伝には、主だった古典作品の中でどの単語が何回ずつ使われているか、意味とともに一覧できる、至便の書であると、これを見て、意味が分かるとはどういうことかと。それは、意味分類番号がついているということらしい。単語に国立国語研究所編、分類語彙表、増補改訂版,2004 年の分類番号を記した、と見える。
別冊をインターネット公開(PDF)
○古典語の統計と意味...宮島達夫
http://kasamashoin.jp/shoten/miyajima.pdf
作品ごと語種別統計
異なり 延べ 和語異 和語延 漢語異 漢語延 混種語異 混種語延 漢語延%
合計 34180 581970 24478 524074 8146 50524 1556 7372 8.7
徒然 4240 17110 2897 14740 1189 2114 154 256 12.4
平家 13173 100091 6899 74071 5678 23831 596 2189 23.8
宇治 6540 49183 4916 43800 1371 4744 253 639 9.6
方丈 1148 2527 896 2235 231 268 21 24 10.6
新古 2543 17165 2530 17125 12 39 1 1 0.2
大鏡 4819 29253 3359 24144 1230 4347 230 762 14.9
更級 1950 7243 1769 6890 146 295 35 58 4.1
紫 2468 8736 2104 7731 276 849 88 156 9.7
源氏 11416 207788 9930 194737 1019 10528 467 2523 5.1
枕 5246 32904 4413 30242 640 2164 193 498 6.6
蜻蛉 3599 22400 3280 21461 235 774 84 165 3.5
後撰 1923 11955 1916 11933 6 21 1 1 0.2
土左 984 3496 926 3369 44 103 14 24 2.9
古今 1993 10013 1988 9998 4 13 1 2 0.1
伊勢 1692 6931 1586 6729 89 183 17 19 2.6
竹取 1310 5119 1201 4859 88 220 21 40 4.3
平均使用度数
1 語が何回使用されているかの平均を,17 作品全体および各作品ごとに示した。
一般的に,作品が長くなるほど,同じ語の使用度数が高くなるため,延べ語数がもっとも多い源氏で
の平均使用度数がもっとも高く,もっとも少ない方丈記の度数がもっとも低く現れている。
合計 徒然 平家 宇治 方丈 新古 大鏡 更級 紫 源氏 枕 蜻蛉 後撰 土左 古今 伊勢 竹取 万葉
17.03 4.04 7.60 7.52 2.20 6.75 6.07 3.71 3.54 18.20 6.27 6.22 6.22 3.55 5.02 4.10 3.91 7.58
意味ごとの比較
意味分野を参照することで,ここでとりあげた作品全体を対象とする調査はできる。
古くどのような病気があったかは,「15721 病気・体調」でわかる。ここにあるのは
あくびやう(悪病)・あたゆまひ(?)・あつしさ(篤)・いたはり(労)・いたみ(痛)・え(疫)・
えきれい(疫癘)・えやみ(疫病)・かさ(瘡)・かぜ(風邪)・きやうびやう(狂病)・げんじ
よらう(現所労)・ここち(心地)・ごなう(御悩)・こひ(腫足)・ごふびやう(業病)・しつ
えき(疾疫)・しはぶきやまひ(咳病)・しはぶきやみ(咳病)・しひ (癈)・じやけ(邪気)・
しゆくびやう(宿病)・しゆびやう(衆病)・しよらう(所労)・せつじゆ(絶入)・だいえきれ
い(大疫癘)・ぢゆうびやう(重病)・つつが(恙)・つつみ(恙)・なつやせ(夏痩)・なやみ
(悩)・ふじき(不食)・ふびやう(風病)・ふよ(不予)・へいあ(病痾)・みだりあし(乱脚)・
みだりかくびやう(乱脚病)・みだりかぜ(乱風邪)・もがさ(皰瘡)・ものやみ(物病)・やつ
れ(窶)・やまひ(病)・やまひごと(病事)・ようそ(癰疽)・よごこち(世心地)・らうげ(労
気)・りびやう(痢病)・わらはやみ(瘧病)・ゐれい(違例)
である。
徒然草・平家物語・宇治拾遺物語・方丈記・新古今和歌集・大鏡・更級日記・紫式部日記・源氏物語・枕草子・蜻蛉日記・後撰和歌集・土左日記・古今和歌集・伊勢物語・竹取物語・万葉集である。出版社の宣伝には、主だった古典作品の中でどの単語が何回ずつ使われているか、意味とともに一覧できる、至便の書であると、これを見て、意味が分かるとはどういうことかと。それは、意味分類番号がついているということらしい。単語に国立国語研究所編、分類語彙表、増補改訂版,2004 年の分類番号を記した、と見える。
別冊をインターネット公開(PDF)
○古典語の統計と意味...宮島達夫
http://kasamashoin.jp/shoten/miyajima.pdf
作品ごと語種別統計
異なり 延べ 和語異 和語延 漢語異 漢語延 混種語異 混種語延 漢語延%
合計 34180 581970 24478 524074 8146 50524 1556 7372 8.7
徒然 4240 17110 2897 14740 1189 2114 154 256 12.4
平家 13173 100091 6899 74071 5678 23831 596 2189 23.8
宇治 6540 49183 4916 43800 1371 4744 253 639 9.6
方丈 1148 2527 896 2235 231 268 21 24 10.6
新古 2543 17165 2530 17125 12 39 1 1 0.2
大鏡 4819 29253 3359 24144 1230 4347 230 762 14.9
更級 1950 7243 1769 6890 146 295 35 58 4.1
紫 2468 8736 2104 7731 276 849 88 156 9.7
源氏 11416 207788 9930 194737 1019 10528 467 2523 5.1
枕 5246 32904 4413 30242 640 2164 193 498 6.6
蜻蛉 3599 22400 3280 21461 235 774 84 165 3.5
後撰 1923 11955 1916 11933 6 21 1 1 0.2
土左 984 3496 926 3369 44 103 14 24 2.9
古今 1993 10013 1988 9998 4 13 1 2 0.1
伊勢 1692 6931 1586 6729 89 183 17 19 2.6
竹取 1310 5119 1201 4859 88 220 21 40 4.3
平均使用度数
1 語が何回使用されているかの平均を,17 作品全体および各作品ごとに示した。
一般的に,作品が長くなるほど,同じ語の使用度数が高くなるため,延べ語数がもっとも多い源氏で
の平均使用度数がもっとも高く,もっとも少ない方丈記の度数がもっとも低く現れている。
合計 徒然 平家 宇治 方丈 新古 大鏡 更級 紫 源氏 枕 蜻蛉 後撰 土左 古今 伊勢 竹取 万葉
17.03 4.04 7.60 7.52 2.20 6.75 6.07 3.71 3.54 18.20 6.27 6.22 6.22 3.55 5.02 4.10 3.91 7.58
意味ごとの比較
意味分野を参照することで,ここでとりあげた作品全体を対象とする調査はできる。
古くどのような病気があったかは,「15721 病気・体調」でわかる。ここにあるのは
あくびやう(悪病)・あたゆまひ(?)・あつしさ(篤)・いたはり(労)・いたみ(痛)・え(疫)・
えきれい(疫癘)・えやみ(疫病)・かさ(瘡)・かぜ(風邪)・きやうびやう(狂病)・げんじ
よらう(現所労)・ここち(心地)・ごなう(御悩)・こひ(腫足)・ごふびやう(業病)・しつ
えき(疾疫)・しはぶきやまひ(咳病)・しはぶきやみ(咳病)・しひ (癈)・じやけ(邪気)・
しゆくびやう(宿病)・しゆびやう(衆病)・しよらう(所労)・せつじゆ(絶入)・だいえきれ
い(大疫癘)・ぢゆうびやう(重病)・つつが(恙)・つつみ(恙)・なつやせ(夏痩)・なやみ
(悩)・ふじき(不食)・ふびやう(風病)・ふよ(不予)・へいあ(病痾)・みだりあし(乱脚)・
みだりかくびやう(乱脚病)・みだりかぜ(乱風邪)・もがさ(皰瘡)・ものやみ(物病)・やつ
れ(窶)・やまひ(病)・やまひごと(病事)・ようそ(癰疽)・よごこち(世心地)・らうげ(労
気)・りびやう(痢病)・わらはやみ(瘧病)・ゐれい(違例)
である。