霜降 そうこう 24節気は23日ごろ、その期間に入っている。
霜降り しもふり か、この文字遣いで霜降りと読めば漫才師のコンビ名となって、あれは意味をどうとっているのか。
霜が降りるという。降るのではないと読み違ってみて、霜が降り始めるころという気候のことではないのが、食べ物のことになる。
霜が降ったように上等の牛肉で、白い脂肪が不規則な網の目のように入り込んでいる部分と見える。もともとは衣服の文様に見え、さらには羽毛の様子でもある。辞書には、霜のふりかかったように、白い粉をふいている干し柿をも上げる。
霜降
そうこう
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の9月中 (9月後半) のことで,太陽の黄経が 210°に達した日 (太陽暦の 10月 23日か 24日) に始り,立冬 (11月7日か8日) の前日までの約 15日間であるが,現行暦ではその期間の第1日目をさす。この頃晴夜に気温が低下して氷点下になると,水蒸気が地表に凝結して霜となる。昔中国ではこの期間をさらに5日を一候とする三候 (豺乃祭獣,草木黄落,蟄虫咸俯) に区分した。それは,山犬が獣を祀り (中国の故事) ,草木の葉が黄落し,虫が地にひそむ時期にきたことの意味である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
精選版 日本国語大辞典「霜降」の解説
>
② 霜のふりかかったように、細かく白い斑点のある羽毛。
※半井本保元(1220頃か)上「山鳥鵠の霜ふりはぎ合たるに」
③ 霜のふりかかったような、細かく白い斑点のある模様。また、その模様や織り地の衣服。
※狂歌・後撰夷歌集(1672)八「色もよう染し小袖や霜ふりに朽葉鹿子をちらしぬる哉」
※其面影(1906)〈二葉亭四迷〉一「薄汚れた霜降(シモフリ)の背広の、洋袴(パンツ)の膝も疾(とう)に摺切れて毛が無いのに」
>しもふり‐づくり【霜降作】
〘名〙 料理の一つ。薄作りの刺身や鶏肉などに熱湯をかけ、あるいは熱湯にさっと通してすぐ冷水でさまし、表面が霜の降りたように白くなるようにしたもの。これをしょうゆにつけて食べる。しもふり。