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日本語文法文章論 暦に詰まった先人の知恵

2014-09-09 | 日本語文法文章論
現代日本語文法文章論 題材は、タイトルが、暦に詰まった先人の知恵 とあり、副題に、世界の暦を発表し合う「暦の会」40年、年末で例会400回に とある。日本経済新聞の文化面、20140909付けである。執筆者は岡田芳朗氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。

冒頭の文は、次である。

> 明治5年(1872年)11月9日、時の政府は太陽暦の採用を発表し、同年12月3日を翌年の1月1日とする形で新しい暦を実施した。

末尾の文は、つぎである。

>より賢く、より心豊かに生きるために、多くの方に暦に関心を持っていただきたいと思う。




書き出しの文段は、次のようである。

>明治5年(1872年)11月9日、時の政府は太陽暦の採用を発表し、同年12月3日を翌年の1月1日とする形で新しい暦を実施した。この改暦は日本の近代化にとって非常に大きな意味を持ち、その恩恵は現代の私たちにも及んでいる。

末尾の文段は、次のようである。

>今年12月には第400回の例会を迎える。その記念事業として「江戸時代の暦 復元ワークショップ」を計画している。これは約300年にわたる江戸時代の暦を全面的に復刻し、吉凶の俗信に関する暦註もきちんと解説した書物を編さんするプロジェクトだ。これが実現すれば、古文書を解読したり、文芸作品を読んだりするときには大変役に立つ。会員のお力添えを得て、必ず世に出したいと考えている。
 暦を知るとは、人間の知恵を再発見することだ。より賢く、より心豊かに生きるために、多くの方に暦に関心を持っていただきたいと思う。

段落は見出しのもとに、次のようである。

>絵で日付表す
 昭和49年1月26日の第1回例会のことはよく覚えている。まず私が「南部めくら暦」を紹介した。これは旧南部藩で文化年間(1800年代初頭)から使われていた暦で、マスの中に細かく絵が描かれている。芥子(けし)の絵の横に濁点が打ってあるのは「ゲシ」すなわち夏至。盗賊が荷を奪う様は「にうばい」、つまり入梅を意味する……という具合。字が読めなくても日付がわかるようになっているのだ。当時の農民はこれを見て年中行事をおこなった。れっきとした実用的な暦である。

>隠れた歴史あぶり出す
 なかでも報告が多いのが地方暦だ。例えば鎌倉時代に伊豆三嶋大社で作成された三島暦や、「吾妻鏡」の日付の記述が、当時の標準的な暦であった京暦としばしば相違していることから、関東ではこうした地方暦が使用されていたことがわかる。

>六曜割り当て不可能に
 明治改暦以来、旧暦(太陰太陽暦)は公的には用いられなくなったが、大安や仏滅などの六曜は今でもカレンダーに記載される。これを暦註(れきちゅう)という。



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