いくつの語を分かるか、使うことができるか、問われれば、それはわからないと答えるしかない。数えたことがない、数えられない、記憶にあるものをいうのかどうかと、だれしもその問いには躊躇する。それでは、いくつの語彙を知っているか、それを分かるためにはどうすればよいかと、聞かれれば、あらためて語彙がいくつとなると、それは日本語語彙の語の数のことか、英語語彙の語の数のことかというふうに、考えだしてしまうだろう。語彙とだけ言われれば、知っている語の数を思い浮かべるわけである。それを語彙論として言うなら、語彙は語のグループを扱うので、色彩語彙、親族語彙、温度形容詞語彙、などなど、語彙を知っているのはその語のグループを見たことになる。だから日本語語彙が数えきれないくらい、英語語彙は学生時代の習得で受験語彙は6500語まで、フランス語はそのあいさつ程度、ロシア語彙となれば、2語か3語で、ほかに日本語になったイタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語と、そういうのを入れれば、語彙は7か、8か、それぐらいを知っている。それに、若者語彙、老人語彙、女性語彙とか、いろいろと語彙を考えるることができる、と、だんだんと気づくことになる。いくつの語、いくつの語彙、この内容が異なってくるのは、それが単語のことだけを言うのか、語のグループを言うのか。いまや、語彙数として示されるのは、ある語彙として、そのうちの語数のことを指すようになっている。
日本語教育の語彙とすると、それは10000語か、6000語か、1500語か、800語かと、JLPT、日能試のレベルは旧試験の級別による目安がある。学習時間とあわせて、設定された標準がある。
https://www.jlpt.jp/about/pdf/comparison01.pdf
JLPTの試験で必要な語彙数
レベル別の語彙数
・N5→語彙数 約1000
・N4→語彙数 約2000(総計)
・N3→語彙数 約4000(総計)
・N2→語彙数 約6000(総計)
・N1→語彙数 約10000(総計)
N5の語彙リストリンクはこちら
http://www.ask-support.com/japanese/wp-content/uploads/downloads/2013/03/N5_words.pdf
N4の語彙リストリンクはこちら
http://www.ask-support.com/japanese/data/N4_words.pdf
N3の語彙リストリンクはこちら
http://www.ask-support.com/japanese/data/20170725/Try_N3_English20170725.pdf
N2の語彙リストリンクはこちら
http://www.ask-support.com/japanese/data/N2_words.pdf
N1の語彙リストリンクはこちら
http://www.ask-support.com/japanese/wp-content/uploads/downloads/2013/07/N1_words.pdf
旧試験 新試験 認定の目安 認定基準 - 日本語能力試験 JLPT
https://www.jlpt.jp/about/pdf/comparison01.pdf
基本的な語彙や漢字を使って書かれた日常生活の中でも身近な話題の文章を、読んで理解することができ. る。 ・ 幅広い話題について書かれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章などを. 読んで、文章の構成や内容を理解 ...
旧試験 新試験
1級
漢字数 2,000 / 語彙数 10,000語 / 学習時間の目安 900時間
N1
幅広い場面で使用される日本語が理解できる。たとえば、新聞の社説や評論を読むことができ、ニュースや講義をナチュラルスピードで話せる。
2級
漢字数 1,000 / 語彙数 6,000語 / 学習時間の目安 600時間
N2
日常的な場面で使われる日本語を理解することができる。たとえば、新聞の記事や簡単な評論を読むことができ、ニュースレポートなどほとんどナチュラルスピードで話されることを理解できる。
N3(新レベル)
日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる。たとえば、新聞の見出しなど内容の大筋をつかむことができ、ナチュラルスピードに近い速さの日常の会話を理解することができる。
3級
漢字数 300 / 語彙数 1,500語 / 学習時間の目安 300時間
N4
基本的な日本語を理解することができる。たとえば、基本語彙・漢字で書かれた馴染みのある日常のトピックについて理解し、ゆっくりと話されれば日常会話を理解することができる。
4級
漢字数 100 / 語彙数 800語 / 学習時間の目安 150時間
N5
基本的な日本語をある程度理解することができる。平仮名・カタカナ・基本的な漢字で書かれた定型文や表現を理解し、ゆっくりと話されれば、日常的なトピックやクラスルームの日本語を理解できる。