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日本語論78 口語文章、文語文章

2018-08-18 | 現代日本語百科

日本語の文章はどのように書かれてきたか。わたしたちの祖先は文章をどう書いたか。話し言葉と書き言葉とするが、そのそれぞれに文章があるということか。口語文、文語文という区別は近代になって意識されてきたのは言文二途のことからであるから、それをさかのぼって口語文章、文語文章をとくに示すものはない。文語文章が代表して日本語の文章であったのである。
しかし、実はここに日本語文章を明らかにしようとすると、文学作品には文章体である物語文学、説話文学などの作品に、随筆、日記、紀行などの文章を見ることになる。そしてこれらの和文には話しことばのもとになる句が認められる。歌句、唱句、佳句があり、歌説話、歌物語に和歌文学はその背景となる。そしてさらに、説話には漢文訓読の日本語文章があった。漢語を用いる文章は書き言葉としての伝統を持つことになり、それは漢学の才として官吏の教養であった。文章語は明治以降、近代社会に脈々と受け継がれて文語文と口語文の境界を形作った。




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歌句と文章
2018-02-14 18:58:27 | 日本語文章

句は中国古典漢文、文章の影響のもとに成立して、章句の捉えかたがあった。それは文章の単位を詞句においていたものである。日本には、歌句、佳句となった。そのもと、漢文漢詩に見られた句は韻文のリズムに句として音数律を派生して、日本語の句は成立した。散文と韻文とに分ける影響があり、散文文章には句の,中国文章での4字6字また絶句5言7言をはじめ、律詩の聯にみる文章単位に区切りを見て、古語の散文は、はじめに、日本語としては歌句の流れに文章を構成してきている。源氏物語にその文章の典型が見て取れる。



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言文二途  日本語観5
2013-07-16 20:25:23 | 現代日本語百科

日本語が言文二途であることは言文一意運動を見てその歴史をさかのぼると、それは話しことばの断片と書きことばの記録を対比するようなことになる。漢語を入れて日本語とし和語と対比して記録するならどのような文体が生まれたか。和漢混交文体においてそれが現れるのでまとまった言語資料には平家物語などを思いつく。それはまた鎮魂を謡う口頭表現であったもの文字にして伝えようとした。日本語であるならその資料のままに言文を推測することにもなるが、和文体で書かれたものを言文一致とみる考え方もあるので物語文学や女流日記などに捉えることになる。しかしこれはそのような文体が文学作品のひとつに現われたということであって、書きことばはやはり取り入れた漢文日記があったので、その事実は言語の状況として言文二途である。しかし日本語観としてはどうとらえていたかの意識を探るのは困難でるが、言と文とが日本語であったこと、それはどこからわかるか。


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