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万葉歌人

2020-05-18 | 万葉語り

万葉の歌人に、時代が、意見をしている。そのときは、時世である、自大の子である、いや時代の寵児である。高校生の教科書でも知られているといった、ものの見方を変えてしまう先例になる。日本史教科書の事項に新見解が入れられる時世であるから、それがただしければ、それに常識の異なることが起こるだけである。むかしはそうでなかったと、その内実が、事実よりも真実の語りを求めることになる。
さて、歌人について令和の議論にふたたび登場して、その意味にはない、意図しないことで、世間に受け入れられてしまった、論説がある。

https://docs.wixstatic.com/ugd/9f1574_d3c9253e473440d29a8cc3b6e3769e52.pdf?fbclid=IwAR2cGt6lvNvxV8wFTxJy4LLq2htlOEl6dipxtf52l0s5QG3uesp3VcUCDqg
緊急寄稿
「令和」から浮かび上がる大伴旅人のメッセージ

もう一点、総理の談話に、『万葉集』には「天皇や皇族・貴族だけでなく、防人や農民まで、幅広い階層の人々が詠んだ歌」が収められているとの一節がありました。この見方はなるほど三十年前までは日本社会の通念でしたが、今こんなことを本気で信じている人は、少なくとも専門家のあいだには一人もおりません。高校の国語教科書もこうした記述を避けている。かく言う私が二十数年かかって批判してきたからです。安倍総理――むしろ側近の人々――は、『万葉集』を語るにはあまりに不勉強だと思います。私の書いたものをすべて読めとは言いませんが、左記の文章はたったた一二ページですから、ぜひお目通しいただきたいものです。東京大学教養学部主催の「高校生のための金曜特別講座」で語った内容ですから、高校生なみの学力さえあればたぶん理解できるだろうと思います。
【記】
品田悦一「万葉集はこれまでどう読まれてきたか、これからどう読まれていくだろうか。」(東京
大学教養学部編『知のフィールドガイド分断された時代を生きる』二〇一七年八月、白水社)

http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2019/04/fc57632ed6e1bc0766af5049e466bd73.pdf
万葉集』はこれまでどう読まれてきたか、一. これからどう読まれていくだろうか。 164. 品田悦一. 通念の虚妄. 『万葉集』は、しばしば、日本文化の源流』だの日本人の心のふるさと」だのと形容されるが、多. 少反省してみれば分かるように、実は古代の貴族たちが ...



万葉歌人

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命持ち

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