0117-25 寒中のさなか、寒入りしての寒さ、冷え込みである。寒い、暑い、対義関係に用いるが、暑熱寒冷と見ると、暑い、寒い、冷たいと対応している。日本語の寒いには、さぶい、さっぷい というふうに、ことばを出したくなるような、口を突いて出るような、しかしまた、冷たい 冷える というので、ひえびえとしたのは、物自体の感覚か、ひんやり。寒字も成り立ちは、説明によると、家にいる人のむしろにくるまれている様子に水が入っているのでこれは、寒い過ごし方になる。いまのようには、あったまらない、気の冷たさである。寒冷の文字を見ていると、家にいて震えるさむさと、障ると冷やっこい感覚が襲う、そのままである。
2019年1月11日金曜日
漢字「寒」の成り立ちと由来:古人の寒い時の過ごし方は漢字に書いてあった。漢字そのものが寒そう!
>中国の字書「説文解字」によると「寒」は「人が宀(家)の下にあり、茻(草)を敷いたり覆ったりし、その下にsamuisakuji.gif(氷)があるさま」と解説されています。氷が張るような家の土間に草などで覆って寒さをしのいでいる、ということを表しているようです。
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漢字コラム27「寒」大昔の家は氷との戦いだった?
2017.01.30
https://asia-allinone.blogspot.com/2012/10/blog-post_8.html
漢字:「者」の起源と由来
漢字考古学の道
https://asia-allinone.blogspot.com › blog-post_8
2012/10/08 — 「者」は漆塗りに用いる器物で、本義は「付着」である。即ち「著」の最初の文字である。自然界には付着したものが他の者の物的現象の普遍的存在を表すこと ...
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古代中国では「寒い」ではなく「滄(さむ)い」だった? |やっぱり漢字が好き32
2024.11.15
> なぜ「滄」字で{寒}を表せるのかというと、「滄」と「寒」が同じ意味であることによる。実際、後漢の字書『説文解字』に「滄,寒也」とある。「滄」(漢音:ソウ、上古音:*tshâŋ)という字に対し、意味の同じ「寒」(漢音:カン、上古音:*gân)の音を当てているのである。つまり「滄(ソウ→カン)」と読み替えている。これは簡単に言えば、ある漢字に対し、意味の同じ別の漢字の発音を当てる読み替え現象で、「訓読」或いは「義通換読」(=意味が通じるから読み替える)などと称される。
> 「倉」字と「蒼」字自体には「寒い」という意味はないが、当時の楚国の書写習慣として、「滄」と声符(発音を表すパーツ)が同じ「倉」「蒼」もまた、{寒}(漢音:カン、上古音:*gân)という発音を持っていたと考えられる(ただし楚簡に見える「滄」を{寒}と読み替える訓読に対し否定的な見解を持つ研究者もおり、議論はなお続いている)。なお「滄→寒」の訓読は主に戦国時代の楚の文献で見られる現象である。そのため秦が天下を統一したのち、このような文字運用現象は姿を消すこととなった。