ワクチンの値段はいくらか。政府の交渉に紆余曲折があるらしい。無料でする接種するスケジュールができてきた。医療関係者に続いて高齢者には4月半ばにスタートする。一般は7月あたりが目途にあるらしい。
それもこれも、値段と仕入れ瓶の回数の6本から5本とか、注射器による仕様である。WHOがパンデミックの中でワクチンの配布地域に偏らないよう、弱者への救済を公平にすることを訴えるのも、製薬会社の交渉プロセスに値段の足元を見る動きのあることが見えてくる。
その記事解説を見ながら、日本の立ち位置が微妙なようである。1回分の費用はいくらか。購入値段は契約上の秘密とかで、EUでは2000円、1.5ユーロ、米国では2500円、19.5ドル、ファイザー製のものを、日本ではどうか。国が負担することになっているが、インフルエンザの摂取料金を高齢者で1500円くらいと、これも援助負担があってのこと、一般では2000円から4000円超までの幅があったようである。
ワクチン、世界で争奪 囲い込み懸念
2021年1月31日 中日新聞
> 日本で新型コロナウイルス感染症のワクチンは、計三億一千四百万回分が供給される計画となっている。一人につき二回の接種を想定しているため、計一億五千七百万人分となる。
政府はこれまで米英の製薬三社と供給契約を締結。このうち米ファイザーが一億四千四百万回分、英アストラゼネカが一億二千万回分、米モデルナが五千万回分となる。第一弾としてファイザー製ワクチンが二月中旬に国内に届く見通し。
ワクチン追加供給いつ EU輸出厳格化、第3便以降不透明
2021年2月17日 05時00分 (2月17日 05時00分更新) 会員限定
> 米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンは当面、欧州連合(EU)で製造されたものが輸入される。十二日に第一便が到着し、来週にも第二便が届く。だが、EU域内で必要な分が不足し、輸出が承認制になったため、その後の日程は分からない。十七日から医師らへの先行接種が始まるが、高齢者らへの順調な接種につなげられるか−。 (小坂井文彦、藤川大樹)
十七日から、独立行政法人の医療機関百カ所で順次、医療従事者への先行接種が始まる。内訳は、国立病院機構が五十二、地域医療機能推進機構が二十七、労働者健康安全機構が二十一。当初予定は一万〜二万人だったが、希望が多く、四万人になったという。
接種を急ぐ政府の方針を受け、ワクチンの搬送も慌ただしい状態が続く。
224回
約四万人の先行接種後、三月中旬から医療従事者の接種を約三百七十万人に拡大し、四月から高齢者約三千六百万人に接種を始める予定だ。河野担当相は十六日、「高齢者接種で、現時点で付け加えることはございません」と予定に変更はないと説明したが、EUから第三便以降、ワクチンがいつ届くかの情報はない。
第一便で届いたワクチンの量は「六万四千三百五十バイアル(瓶)」だった。特別な注射器を使えば、一瓶から六回分取れるが、政府が確保する特別な注射器は少ない。一般的な注射器を使うと、一瓶から五回分しか取れない。
今後も空輸される量が毎回、第一便と同量の「六万四千三百五十瓶」で、一瓶から五回分取れると計算した場合、高齢者が二回接種する七千二百万回分の確保には、二百二十四回の空輸が必要になる。