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ーだ

2023-06-18 | 日本語どうなる2023





―だ という、この語法は、なり たり に、近代になって、教科文法で説明があった。指定の助動詞と言う。断定はいつから加えたか。断定と指定の判断というときの違いである。現代語で断定と文法の機能を言うが、指定という方が分かりよいはずである。ーだ となった経緯に、ーに あり ーて あり と見えるが、ーであり 
 の であ から だ になったとする音変化が分かりよいとすると、この ーだ は、ーである ということにもなる。ーです については、 ―であります ということになるか。

指定の助動詞には、教科文法によるところとするが、それも大槻文彦の説明がそのままに引き継がれて、文法機能を 指定 というふうに用語となっているのは、語法の根底にある捉え方がいかにもふさわしかったのであろうし、それを吟味するものはない、ないだけでなく、断定の作用という哲学用語でする判断をあっさりと入れている議論は注意するべきであろう。
指定の読みを、補注で、シジョ―_(シヂャウ) と解説したのは、執筆者の炯眼としてよい。

三上学説を学び、これはダメだと思ったころ、nippongo no ronri -ハとガー 1971年 第2刷 を読んでいたのだが、この解説は危ういと、それは論理学を引いて、あれこれと言う、日本語をとらえる前提において、その始めで、次のように言っている。

>日本語のコプラはハであろう。デアルはつけたりだから、それへ助詞を代置することもできる。  二 主辞と賓辞 6ページ

という、コプラつまり繫辞があやふやなので、デアルというときの、ーはーである をとらえきれない論理となる。やなぎはみどりさ(男言葉)はなはくれないよ(女言葉) とかいうふうに、とかいうトハ。


日本国語大辞典
親見出し だん‐てい【断定】
だんてい の 助動詞(じょどうし)
二つの事柄を論理的な主語と述語の関係で結びつけて、その妥当性を判断する意を表わす助動詞。文語の「なり」「たり」、口語の「だ」「です」の類。指定の助動詞。

日本国語大辞典
親見出し し‐てい【指定】
してい の 助動詞(じょどうし)
二つの事柄を論理的な主語と述語の関係で結びつけて、その妥当性を判断する意を表わす助動詞。文語では「なり」「たり」、口語では「だ」「です」「である」の類。断定の助動詞。
*中等教科明治文典〔1904〕〈芳賀矢一〉一・九「行くなり、花なり、将軍たりの『なり』『たり』は指定の助動詞なり」
補注
「語法指南〈大槻文彦〉」では「なり」「たり」のほか「べし」を加えて「指定(シヂャウ)の助動詞」としている。


「だ」型の語
だ、ものだ、もんだ、なのだ、なんだ、のだ、んだ、からだ、ことだ、だけだ、ためだ、はずだ、ばかりだ

日本国語大辞典
し‐てい 【指定】
事物、動作、状態などについてこうだと判断して定める表現法。
*広日本文典〔1897〕〈大槻文彦〉二〇二「なり。指定解説する語にて、語原は『に、あり』の約なるべく、意義は『にて、あり』なり」


SPTT NOTES ON GRAMMAR
TUESDAY, JUNE 4, 2013
断定、指定の助動詞<だ>
>断定、指定の助動詞<だ>とされているが、いろいろ議論があるようだ。少し調べてみてもおかしいところがかなりある。よく調べるとわけがわからなくなる。
>4)語源
<だ>は比較的新しい語のようだ。古語、あるいは文語は<なり>だ。<なり>は<行くなり>、<するなり>、<美しいなり>、<赤いなり>と動詞 、形容詞につき、<静かなり>の<なり>は形容動詞(の終止形)あつかい。<今日が日曜日なり>、<太郎は男なり>で名詞(体言)にもつく。
さて<だ>の語源だが、これは<で+ある>だろう。de + aru --> dea + (ru) -->da という変化だ。<で+ある>の意味は<なり>の意味とほぼ同じとみていい。(時間と興味のあるひとは<だ>の語源を調べてみてください)。


https://www.komazawa-u.ac.jp › ~hagi › ko_jits...  
指定の助動詞「だ」
「だ」型. の語. だ. 、. も. の. だ. 、. もんだ. 、. な. の. だ、. なん. だ、. のだ. 、ん. だ、. か. ら. だ、. ことだ、. だ. け. だ、. ためだ、. は. ず. だ.   
指定の助動詞(読み)していのじょどうし
2 0 0 7 . 1 1 . 0 更新1
20 の 講義内容
文法は、グラグラだ!どうすりゃいいの?


精選版 日本国語大辞典 「指定の助動詞」の意味・読み・例文・類語
してい【指定】 の 助動詞(じょどうし)
>二つの事柄を論理的な主語と述語の関係で結びつけて、その妥当性を判断する意を表わす助動詞。文語では「なり」「たり」、口語では「だ」「です」「である」の類。断定の助動詞。〔中等教科明治文典(1904)〕
[補注]「語法指南〈大槻文彦〉」では「なり」「たり」のほか「べし」を加えて「指定(シヂャウ)の助動詞」としている。      
    
    
     
    


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