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句の論には

2018-02-17 | 日本語文章
句は歌句にある。それは和歌、俳句となって、いずれも近代短詩型文学に見える。言語の資料を文学作品にとり、時期的な変遷を経て、長歌、短歌になる反歌、そして連歌俳諧と句を見てきた。その文芸の流れを受ければ、喚体句と分析される。近代文法が国学の論を受けたものであり、日本語を文章とする議論の展開を起こすことになる。その一方でまた、漢詩作法から句の単位を見ようとした、断句の論があり、句とその部分である連詞の単位を析出している。句には喚体述体、断句と詞、原辞の論を見て、新たに言語の視点に仮説を立てた入子型の句が議論として出されている。句は辞が包摂する言語単位となって、有限の包摂に作品が現れて、それを文章とした論である。文章論を冠する唯一のものと言ってよいが、その文章統一つまり作品の成立にある統合理論には、統覚作用と陳述論を対峙した。句の論は文章論に結びついて作品解釈の文芸理論と往きあう。喚体、断句、詞の辞による包摂、そしていわば、和歌漢文の文法が、西欧文法単位の文によって、新たな句構造を分析することになる。なお、その論には国文法の連体修飾句連用修飾句を排斥するものがあり、句の基本は慣用句の意味と用法にその成果を求めることになる。

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