もう一度、振り返ってみておこう。なので なのだ のだ んだ ーだ ーじゃ
なので
2023-06-14 | 日本語どうなる2023
なので という語法に、文接続で用いる文末から、文頭の接続が目立つようになって、話ことばの口調と言われていた。つまり、文として続かない。
Aなので、Bである
と接続されるのを、Aという文で言い切ると、次の文頭に、なので を用いてBという文に続ける。
A。なので、B.
退屈ナノデ出かけてきます
退屈です。ナノデ出かけてきます
NHK放送文化研究所サイトでは、上記引用のように、文頭ナノデ と呼称し、2008年2月に世代別に使うかどうかのアンケ―トをとって1339人の回答結果を示す。
>「文頭ナノデ」がどのように受け止められているのかをめぐって、NHK放送文化研究所ではウェブ上でアンケートをおこないました(1,339人回答)。「その日は仕事が休みでした。なので、いつもよりゆっくりと寝ていました。」の「なので」について意見を尋ねてみたところ、若い年代になるほど「自分で言うことがある」という人が多くなっている一方で、中高年層では「この言い方には問題がある」と考える人も多いという傾向が見られました。なので、使い方にはくれぐれも注意してください。
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/117.html
(メディア研究部・放送用語 塩田雄大)
解説の終わりに、なので を文頭にした表現を用いて考えさせられる。