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ことばの力を、ちがえると

2017-12-24 | 思い遥かに
平和俳句に戦略をおくマスメディアの論壇である。俳句の文芸議論をするものではないから、それなりに、キャンペーのように見ていることになるが、どうにも、俳句にそぐわないのである。客観写生、写生俳句、新傾向俳句、古典の俳句である俳諧連歌に照らして、その議論はなくとも、国民文学であるからして、その趣味嗜好に合わせてそれなりの愛好者がいるわけであるから、そこに、 <戦火やみ雛(ひひな)の顔の白さかな> <反戦の怒濤(どとう)のうねり梅開く> という俳句の傾向と、その記事を載せることばに、立場違う人敵視 戦時下の感覚 と、わかりにくい。作品として、いうのが、どうにも、<冬すみれ排除の文字は読めませぬ>というのを、これは、解釈しているらしい。この句は立場によって、そのときの主張を入れる句の内容となることがわかるので、作者の気持ちはどこにあったものかと疑われてよい。それを反転して、排除された側の論理として読むならば、この文字を読み、聞こえていた方がよいのであって、そこに俳句の妙味がある。それをわかるかわからないか、俳句を言葉でたたかう道具とだけ思ってしまうのは危うい。

chunichiwebより

寂聴さん、不戦の思い 「平和の俳句」に自作寄せる 
2017/12/24 朝刊

平和を願う言葉の力 週のはじめに考える (12月24日)
2017/12/24 紙面から
 「平和と唱えるだけで平和を実現することはできない」と言われますが、平和を願う言葉が平和を実現する大きな力となることも、また真なりです。

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