以前骨董市で見つけたのが、この万次郎だ。万次郎は革で作られた椅子で、豚の姿をしている。
椅子といってもほとんど座ったことがなく、廊下の本箱の下で弟子達が将棋の本を手にするのをじっと見ているだけだ。地味な顔のせいかほとんど誰にも注目されないで、むしろ場所をとって厄介扱いされているかもしれない。大きな図体に短い足、とぼけた眼差し、性急な今の時代にテンポがあっていないのが魅力である。何となく万次郎と名付けたが、ぴったりの名前だと思う。
追記
万次郎は豚でなくて犬の姿をしていました。ごめんな万次郎。
椅子といってもほとんど座ったことがなく、廊下の本箱の下で弟子達が将棋の本を手にするのをじっと見ているだけだ。地味な顔のせいかほとんど誰にも注目されないで、むしろ場所をとって厄介扱いされているかもしれない。大きな図体に短い足、とぼけた眼差し、性急な今の時代にテンポがあっていないのが魅力である。何となく万次郎と名付けたが、ぴったりの名前だと思う。
追記
万次郎は豚でなくて犬の姿をしていました。ごめんな万次郎。