森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

桂林の裸の画家

2005-08-19 19:03:12 | 旅の写真 外国篇
 中国の桂林の街角で、裸の画家が絵を描いていた。いかにも大胆不敵な姿形で、絵筆を持って、カアッと気合を入れてキャンパスに塗りこむ。初めは見世物芸かとおもっていたが、れっきとした画家で抽象画のような作品だった。まるで仁王様のような風体で、道行く人も興味を持って立ち止まる。
 裸の大将、山下清の中国版みたいだが、画家として本物か偽者かよくわからなかった。
 桂林と言えば璃江下りだが、観光地としては居心地がいいのか、けっこう外人の人が長期で滞在しているようだ。レンタサイクルであちこち回ったが、水墨画の世界は遠くからの方がいい風景で、近いとそっけない山の集まりでもある。
 きっと早朝や夕方のある瞬間だけに、自然美の空間が広がるのだろう。桂林で蛇や蛙など食べようかと思ったが、無理だった。中国の食を考えると、私はいかにもか弱い日本人である。
 
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渡し舟

2005-08-19 01:18:01 | 旅の写真 外国篇
中国、広西チワン族自治区の三江(さんじゃん)に風雨橋を見る旅をしたとき、隣の「程村」という村に行った。観光地でもなくごく普通の村だったが、渡し舟が見えて、面白そうなので乗ってみることにした。時間を待っていると水牛を連れた農夫がやってきた。まさか小舟に水牛が乗る?そうではなくおじさんは手綱を持って、上手に水牛を引き吊れて渡ったのだ。そのシーンを数枚撮ったつもりでいたらが、何と空フィルムだった。この一枚はそれに気づいて撮り直したものだ。
 この川ではスケッチもした。へたくそな絵だが懐かしい。
 渡し舟は人がほどほど集まったら、むこう岸に渡る。暮らしに必要な生活の場だ。中国の田舎時間に慣れると、待つことも平気になる。程村から列車で三江に帰ろうと駅で待っていたら、結局来そうにないので、また渡し船まで戻る。日が暮れたら、渡し船は終わりなのだろうなあ。
 
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