やうちのブログ

gooの仲間と語り合う

昭和時代を振り返る(昭和23年-②)

2007-10-18 12:35:05 | 昭和史

巷の装い】

流行語

 「サマータイム」「斜陽族」「鉄のカーテン」「ノルマ」「ニュールック」「男娼」 「主婦連」
「こんな女に誰がした」「老いらくの恋」「冷たい戦争」 ほか


・・・
この年も今も残る名曲の数々が生まれている。

  「君待てども」♪君待てども 君待てども・・・(平野愛子)
  「懐しのブルース」♪古い日記の ページには・・・(高峰三枝子) 
  「東京ブギウギ」♪東京ブギウギ リズムうきうき・・(笠置シヅ子) 
  「長崎のザボン売り」♪鐘が鳴る鳴る マリヤの鐘が・・・(小畑実) 
  「フランチェスカの鐘」♪ああ あの人と別れた夜は・・(二葉あき子) 
  「流れの旅路」♪赤いマフラを いつまで・・・(津村謙) 
  「三百六十五夜」♪みどりの風に おくれ毛が・・・(霧島昇・松原操) 
  「湯の町エレジー」♪伊豆の山々 月あわく・・・(近江俊郎) 
  「異国の丘」♪今日も暮れゆく 異国の丘に・・(竹山逸郎・中村耕造) 
  「憧れのハワイ航路」♪晴れた空 そよぐ風・・・
(岡晴夫) 
  
 
・NHKラジオの「のど自慢素人演芸会」でシベリアからの復員兵が「異国の丘」を歌い巷にヒット。
・ブギブーム-・・・服部・笠置のコンビで「東京ブギウギ」などセンセーショナルを巻き起こす。
・古賀メロディーの代表作「湯の町エレジー」が40万枚以上の売れ行き。
・毎日新聞掲載の“闇の女”の投書から生まれた「星の流れに」が発表から1年ぶりに大流行となる。



映画

「酔いどれ天使(東宝)」「手をつなぐ子等(大映)」「夜の女たち(松竹)」「わが生涯の輝ける日(松竹)」「破戒(松竹)」「風の中の牝鶏(松竹)」「王将(大映)」「第二の人生(東宝)」


※東宝争議のこと・・・「空には飛行機・陸には戦車・・来なかったのは軍艦だけ」、だったそうな

砧(きぬた)撮影所の仮処分に武装警官2000人、米軍機3機、戦車7輌、騎兵1中隊がが出動している。スト発生から4ヶ月目の8月19日のことである。

争議は4月8日、270名のクビ切りから発展し、その後もクビ切りは日劇ダンシングチーム、管弦楽団、営業部門など更に240名に及び、4月30日には撮影所のロックアウトを会社が宣言、映画製作は完全にマヒしてしまう。

東宝当局の強硬方針にはストの背景にある映画、演劇人の日映演組織の息の根を止める狙いがあったようだ。

その背後には”容共政策から反共政策”に転換したGHQの方針が見え隠れしている。


ベストセラー

「斜陽」太宰治・ 「新書太閤記」吉川英治・ 「罪と罰」ドストエフスキー 米川正夫訳・ 「親鸞」吉川英治・ 「この子を残して」永井隆


                  などなど  諸兄の想いは如何に・・・

               独断と偏見で綴る 昭和23年である。(完)