過ぎてみれば既に夏越も終り、文月となる。
さて梅雨の最中、このところすっきりしない空模様の日々が続く。
さて梅雨の最中、このところすっきりしない空模様の日々が続く。
お江戸でも例外ではなく、
優柔不断な将軍様のもとで自民幕府の混迷が続き、八百八州は湿りがちである。
大政奉還も侭ならず、さりとて無血開城も出来ず、成り行き任せの如くの政ごとに民は戸惑うばかりなり。
大政奉還も侭ならず、さりとて無血開城も出来ず、成り行き任せの如くの政ごとに民は戸惑うばかりなり。
一方 外様筆頭格の民主藩もこれまた締まらない。
錦の御旗を押し立てて倒幕運動を進める最中、埋蔵金問題でつまずいた。
まず、先代の殿様が不正埋蔵金所持の疑いを払拭すべく、
責任を取って隠居させらたばかと言うのに、今度は世襲して間もない新しい殿様までが、またしても不正埋蔵金の疑いで窮地に立たされている。
何処の藩の殿様も埋蔵金が大好きなようだ。
米一俵も侭ならぬ民には、埋蔵金には縁無きことと知りつつも、羨ましい話である。
そんななか、
よれよれの自民幕府を建て直すべく、老中の知恵者が秘策を講じた。
よれよれの自民幕府を建て直すべく、老中の知恵者が秘策を講じた。
公武合体ならぬ、日向藩主を幕閣に迎えようと言うものである。
ところがどっこい、日向の殿様は役者が一枚上で、
埋蔵金には目もくれず“次期将軍候補にせよ“との条件をつけたと言う。
自民藩では、将軍様になれるのは歴代御三家クラスの当主であって、外様から迎えたことは無い筈だが?・・・
今日予定されている談判の成り行きがみものである。