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後でやるとできる

月例テストなどを受けて、あとでやり直してみるとできる、という問題はたくさんあるでしょう。

一度やって、その後若干時間が空くので、その間に結構整理されているところが出てきて、帰ってきて早々に解けたりする。

あるいは、試験の時は思い出せなかったが、試験会場を出ると思いだす、ということもあるかもしれません。

確かに惜しい。解ける力もついている。

しかし、本番でその力が出せなければ、結果としては残念、ということになるわけです。

ここは勝負事だと思っています。

力はあっても試合で負ける、ということは有り得るわけで、したがって、勉強すると同時に試合でどう勝つか、受験の場合で言えば、試験で正解するか、ということも考えておかないといけない。

勉強していれば、問題は解けるようになる。ということばかりではないのです。

例えば計算ミス。

問題の読み違い。

解答欄の書き違い。

そういうせっかくわかるところを得点できない、とやはり試合には負けるものです。

で、後で解けること自体は、悪いことではないし、「なぜ、その場でできなかった」と叱ったところで仕方がない。やれることは、「その場でなるべくできるようにするにはどうするか」を具体的に考えることです。

ミスについていえば、どうやったらミスをしないかを考える。

知識については、どうやればすぐ思い出せるのか。例えばことばはわかっているが、「漢字で書きなさい」と指定されている。漢字が思い出せない、ということは多々あることです。

では、これをどうやって思い出すのか?ということを考えていかないといけない。

良く単語カードで知識を覚えている子がいますが、だいたい一方向しかやらない。1894年が日清戦争という知識は1894年→日清戦争と日清戦争→1894年が両方できないといけない。

で、これもただカードをめくって覚えているのを確かめるのではダメで、「日清戦争」と字で書いて答える、みたいな練習が必要なのです。

そういう具体的な方法論に落とし込んでいかないと、「後でやるとできる」から脱しない。

そこは一緒に知恵をしぼってあげるべきでしょう。

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