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正解がひとつではない問題

最近PISA型の問題が良く出題されるようになりました。

PISAというのはProgramme for International Student Assessmentの略でOECDが行う学習到達度調査のことをさします。これは世界各国で同じ学年の子どもたちの学習到達度を調査するわけですから、カリキュラムに沿ったものだと、ばらつきがあって明確なデータがとれない。したがって、知識によらない考え方や読み書きなどについての調査を中心に構成された試験になるわけです。

で、中学入試に採用されたのは公立一貫校の入学検査が中心でしたが、最近は私立中学でも見られるようになりました。ただし、これらの問題はどちらかといえば、解答がひとつでないもの、をひとつのカテゴリーとして扱っている感じがします。

例えば作文ひとつにしても、その子の表現力や書き方は得点化することはできるし、ある資料を与えてここから得られる仮説は何か、を問えば資料を読み解く力や、自分の考えをまとめる力を見ることができるわけで、これは知識の問題とは別にその子どもの学習到達度を測ることはできるわけです。

しかし、これらの問題も「対策をする」ことで力はつきます。

実際に公立一貫校の入学検査でも、対策をするから力がついてくる部分があるので、私立対策でも同じでしょう。

この種の問題を出す学校は、大方過去の問題でも出題をしているので、過去問を解けばその対策が必要かどうかが明確になります。

この答えになる、というような問題ではありませんが、しかし、資料を読み解き、考えをまとめる、という力は練習することで身に付いてくるもので、出るとわかっているのであれば、早めに対策を始めた方が良いに決まっています。

実際に絵を描いて説明させる、みたいな問題もあるので、慣れは必要です。そろそろ夏休みが近づいているので、過去問の練習も始めて行きましょう。
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